「成功」は自分に自信持てたらーー16年間歩み続けた新木優子の「今咲く」覚悟
「あの言葉は、今も鮮明に思い出せるくらい印象に残っています。すごくうれしくて、緊張もほぐれました。それ以来、ミスが怖くなくなりました。誰にでも間違いはある。失敗したくないなら、練習や工夫をすればいいと思えるようになったんです」 翌年には大学時代に原作を読んでいた『悪と仮面のルール』の映画化でヒロインにも抜擢され、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)ではベテラン勢の男性メンバーの中で紅一点の元ハッカーを演じた。人気シリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命 THE THIRD SEASON-』(フジテレビ系)にも出演し、フライトドクター候補生役として脚光を浴び、知名度が一気に上昇した。
モデルや女優として進化する新木は、10代や20代を中心に絶大な支持を得ていく。新木のフォロワー数は現在413万人を超え、渡辺直美や嵐、世界的な企業である日産やホンダらとともに日本のベストテンに名を連ねている。その人気の秘訣はどこにあるのだろうか。 「インスタグラムがはやる前からやっていたので、日々の積み重ねなんでしょうか。常に、自分が何を発信したら喜んでもらえるか、意識しながら投稿しています。 ファンの方が楽しめて、私自身もリアルな声を聞いて頑張れる。そんな関係が築ける場であればいいなと思います」
ネット上のコミュニケーションは困難を極める。誰もがフラットに書き込めることのマイナス点もある。 「99%良く書かれていても、たった1%の悲しいコメントに目がいってしまう。それが人間だと思うんです。でも、(誹謗中傷を受けるような)つらい経験をすると、人に対して優しくなれる。起こった出来事を、どうプラスに変えていくか考えますね」
「成功」の基準
タレントに限らず、人は数字で『成功』『失敗』と評価される。しかし、早急に結論づけられない面もある。新木に、成功と失敗の基準をどこに置いているのか問うと、俯いて数秒間熟考した後、こう話し始めた。 「自分にちゃんと自信を持てたら、成功かなって思います。いつも全力で作品に挑んでいますし、何となくこなした役はありません。主演なら、自分の軸をブレないようにしないと、他の出演者も生きなくなってしまう。とにかく、がむしゃらに一生懸命頑張る。そういう意識を持ち続けることが自信につながるのかなって、私の中では思います」