大谷の“番記者”が語る「ドジャース移籍」の狂騒 「予期しない道を選ぶ」大谷ゆえの混乱と納得
別に無視したんじゃないと思う。単に吉田が誰なのか、よく知らなかっただけなんだと思う。 ■「変わったなと思うよ」 サム 彼の世界には野球しかないんだろうね。大企業や政治がどうたらこうたらとか、自分の懐事情にとってどちらが正しいかなんてことは全く気にしていない。今回の移籍でどれくらいのお金を稼ぐかってことも。 いずれにせよ、大谷はこれからの10年で勝ち続けるのに最適な契約内容にした。(経営のトップにいる)アンドリュー・フリードマン(編成本部長)とマーク・ウォルター(オーナー)がいなくなった場合は、自分から契約を破棄できる条件を盛り込んだことからも明らか。
それと、大谷を取り巻く状況も、エンゼルスにいた時とは一気に変わった。ラムズ(ロサンゼルスを本拠地にするNFLチーム)の試合を観戦したり、ロサンゼルスの寿司屋に行った写真が出回ったり。 ロサンゼルスという大都市のスーパースターになったことを受け入れたかのよう。7億ドルという契約を結んだことの意味を理解しているのかもしれない。 エンゼルスにいた時は、自宅と球場の往復だけで、公の場に姿をほとんど見せなかった。変わったなと思うよ。
志村 朋哉 :在米ジャーナリスト