中国恒大創業者がかつて所有の香港豪邸、大幅値引きで売却-関係者
(ブルームバーグ): 中国の不動産開発大手、中国恒大集団の創業者で会長を務める許家印氏が所有していた香港の豪邸が大きく値引きされ売却された。事情に詳しい関係者が明らかにした。
非公開情報だとして関係者が匿名で語ったところでは、高級住宅街のピーク地区にあるこの邸宅の売却価格は4億7000万香港ドル(約94億円)。1年前の評価額8億8000万香港ドルの半分強にとどまった。買い手は不明。同物件は債権者に差し押さえられていた。
布力径10B番地にある広さ5000平方フィート(約465平方メートル)のこの邸宅は、許氏が2009年に香港島の住宅開発プロジェクトで購入した3物件のうちの一つ。22年に中国建設銀行によって差し押さえられ、その後売りに出されていた。
許氏に関係する布力径の他の住宅2軒も債権者に差し押さえられた。地元メディアの報道によれば、許氏は香港滞在時、これらの家を主に生活拠点としていた。
香港の高級住宅市場は、高金利と中国本土の景気低迷で打撃を受けている。今年1月には、ピーク地区の豪邸が希望売却価格の13億香港ドルを30%余り下回る水準で売却された。
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原題:Evergrande Founder’s Seized HK Mansion Sells at Discount (1)(抜粋)
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Shawna Kwan, Krystal Chia