平均家賃22.2万円と家賃高騰の救世主!? “築古マンション”再生に商機【WBS】
東京23区にある賃貸マンションの平均家賃は、特にこの1年で大きく上昇していて、1月は約22万2000円と統計開始以来過去最高になっています。そうしたなかで、築年数が古いマンションなどを生まれ変わらせるビジネスが広がっています。14日、相次いで発表会が開かれました。 東京・文京区の住宅街にある賃貸マンション「インスタイルレジデンス本駒込」。部屋を案内してもらうと「壁も真っ白で綺麗ですし、床も綺麗。窓のサッシまでピカピカです」(角谷暁子キャスター)。 実は築47年の建物で、三井不動産がリファイニング建築という独自の手法で、外装や内装を作り変えました。柱やはりなど、建物の骨組み部分以外を解体し、現在の耐震基準に適合するよう補強や補修を施すことで、ほぼ新築同様に生まれ変わらせることができるといいます。家賃は1LDK、およそ35平方メートルで月13万2000円からです。 「新築の約5%ほど安く貸している。構造体を補修、補強のうえ再利用して建物を再生するので工事費が低減できる」(三井不動産の宮田敏雄さん) 再生前の入居率は50%ほどでしたが、現在は39部屋が申し込みでほぼ埋まっているといいます。資材や人件費などの建設コストが膨らむ中、三井不動産では今後もこうした古い物件の活用を進める考えです。 「賃貸マーケット(相場)が上昇傾向にある中で、安い家賃で貸せるところがあれば、引き続き大きいニーズがあると考えている」(宮田さん)
10年で5万円も高騰したファミリー向け賃貸マンションの家賃。その理由はどこにあるのでしょうか? 「分譲マンション購入層が賃貸に流れてきたという動きもあるが、賃貸市場の中でファミリー向け物件は多くない。アットホームで預かっている物件の中でも全体の15%程度に過ぎない。人気のある物件は競争になる」(「アットホームラボ」データマーケティング部長の磐前淳子さん)