塩釜市魚市場 不適切な取引2億円以上に 塩釜市に宮城県が「措置命令」〈宮城〉
仙台放送
塩釜市魚市場で水揚げした魚の代金を巡り、不適切な取引が行われていた問題で、宮城県は塩釜市に対し、再発防止を求める措置命令を出しました。 県によりますと、塩釜市魚市場を運営する「みなと塩釜魚市場」は、漁船や問屋の求めに応じ、架空名義の会社を使用して売り上げの伝票にあたる「仕切書」を書き換え、水揚げ代金の一部を現金で手渡していました。 この不適切な処理は、2012年9月からおととし3月までの10年半にわたり行われ、水揚げ量はおよそ25万3350キロ、金額にしておよそ2億1300万円に上るということです。 このうち、およそ11万キロ分、およそ1億4600万円が県や市に報告されておらず、県に支払うべき岸壁使用料およそ9万4000円も未納だったということです。 この問題はおととし10月、匿名の公益通報から発覚し、塩釜市が提出した報告書によりますと、みなと塩釜魚市場は「要望に応じることで、塩釜での水揚げをしてもらいたかった」と説明しているということです。 県は1月10日付けで市場の開設者である塩釜市に対し「措置命令」を出し、再発防止や透明性の確保などを求めています。
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