【密着】4人子育て“パワフル母さん” 初の選挙戦12日間 衆院愛知7区、挑むは自民ベテラン
衆院選愛知7区に、小学2年生の三つ子と小学4年生の娘の母、日野紗里亜氏(36)が初めて立候補しました。挑むのは当選6回、大臣も経験した自民党のベテラン。地盤も知名度もない中、広い選挙区を駆け回った12日間に密着しました。 【動画】4人の子を持つ“パワフル母さん”初の選挙に密着 選挙戦が始まる朝。 「実感があるようなないような…。とにかく12日間走り抜けていきたいと思います」 愛知7区で、国民民主党から立候補した新人の日野紗里亜氏(36)。 チームカラーの白は「空手着」をイメージ。高校時代、インターハイにも出場した「空手」のようにしなやかな強さで、そして、まっさらな気持ちで挑みます。
三つ子を含む4児の母
小学4年と、小学2年の三つ子、あわせて4人の母。 5時半に起きて、朝ごはんの支度を始めます。 Q.朝ごはんのメニューは? 「チーズとマヨネーズの時もあるけど、フレンチトーストの時もある」(長女・杏南ちゃん 10歳) 少しだけ静かな食卓。実は―― Q.朝陽くんは? 「入院している」 この時、次男の朝陽くん(8)は体調を崩して入院していました。 「選挙期間が近づくと、毎日家には帰っているけど『ママ3日ぶりに帰ってきたね』という言葉を子どもからもらうこともある。わがままをぐっと飲みこんで『ママ頑張ってね』と言う子どもを見るのが、ありがたいようでつらいし、ずっと後ろ髪を引かれる感覚がある」(日野氏)
子育ての苦労が原点に
3つ子の子育てに追われた8年間。重ねた苦労が、政治活動の原動力です。 「日本のいたる所で、当時の私と同じような思いで、それ以上の思いを抱え、子育てや介護や障害を抱えた大切な家族のケアで、今にも窒息しそうな人たちがいる。そういった方々の小さな声を、声なき声を、国に届け、救っていかなければなりません」(日野氏) 障害者施設などを運営する会社で、代表も務めている日野氏。 子育てと並行して、6年前には双子や三つ子などいわゆる「多胎家庭」を支援する団体を立ち上げました。 多忙な中で、政治の世界に飛び込もうと決意した訳は――。 「高齢者介護とか障害者福祉は、制度的には結構充実していることもある。その中で働く人たちの処遇がいつまでたってもよくならない。世のため人のため、自分がどこまでのことができるのかという、限界にチャレンジしたいと思いました」(日野氏)