日給、創立50周年記念式典・祝賀会を開催、11月11日を「おいしい給食の日」と制定、協会公式キャラクター「にっきゅうさん」を発表
日本給食サービス協会は11月14日、創立50周年記念式典・祝賀会を東京會館(千代田区丸の内)で開催した。農林水産省大臣官房新事業・食品産業部長の小林大樹氏や文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課長の郷家康徳氏はじめ、会員・協賛会社ら約260人が参加した。
祝賀会では、歴代会長4名が檀上に上がり、くす玉を割り、創立記念日である11月11日を「おいしい給食の日」と制定したことを発表。協会公式キャラクターとして、「にっきゅうさん」も紹介した。イラストレーターの芳岡ひでき氏によるデザインで、お鍋をモチーフにしたヘルメットをかぶっている。児童・生徒に親しまれるよう、未来志向でかわいく仕上げた。協会のイベントや広報で活躍する予定だ。 祝賀会であいさつに立った西脇司会長(日本ゼネラルフード会長)は「我々が直面している深刻な問題は円安・インフレ基調により、食材・エネルギーコストが上昇していることだ。特に、昨年から続いている食材費高騰は毎月のように値上げが続いており、昨今は令和の米騒動と言われるように、米の仕入れ価格が爆上がりしている。さらに、労働人材の不足は相変わらず続いている。景気回復と少子高齢化の進行に加え、働き方改革の推進、そして毎年改定される最低賃金の上昇に伴い、現役労働者への所得制限や労働時間の制約などの問題が取りざたされ、雇用調整はより厳しさを増している」と現状を述べ、「そのような中、雇用機会の創出を目的とした“手取りを増やす”や“103万円の壁を壊す”など、より具体的な施策について、協議がされようとしており、少し明るい兆しも見えている」と語った。 その上で「給食サービス業界としては、従業員の職務改善のために企業努力による原価低減と適正価格への転嫁を推進し、私たちのステークホルダーと粘り強く交渉することが重要と考えている。我々はなかなか先の見えない局面に直面しているが、このような時こそ皆さんの叡智と情熱をフルに発揮し乗り越えていきたい。協会はこれからも国民の食を担うものとして幸せな毎日を過ごせるよう誠心誠意取り組んでいく」と意気込みを語った。 記念式典では、農林水産大臣感謝状を藤井俊成氏(テスティパル代表取締役)に贈呈。農林水産相大臣官房長感謝状を室田義男氏(東北フードサービス代表取締役)、高橋一馬氏(紅谷代表取締役会長)、馬渕祥正氏(馬渕商事代表取締役社長)、東雅臣氏(東京天竜代表取締役)、林俊氏(関西給食代表取締役社長)、兼田敏郎氏(ラ・ココット代表取締役)に贈られた。 協会会長賞は、協賛会社のキーコーヒー、マルハチ村松、みすずコーポレーション、テーブルマーク、ホシザキ阪神、ADEKAクリーンエイド、丸善化工、内田平和堂に贈られた。
食品産業新聞社