卵の殻で「ボーンチャイナ」 鳴海製陶、25年量産へ
名古屋市の食器メーカー鳴海製陶は、廃棄される卵の殻を使って高級食器「ボーンチャイナ」を製造する技術を開発した。ボーンチャイナと認められるには、一定のカルシウム分を含む必要がある。現在は牛の骨や鉱物を原料に使っているが、一部を卵の殻に置き換えることで環境への負荷を和らげる。2025年の量産化を目指す。 ボーンチャイナは18世紀に英国で誕生。中国の磁器と同じような白さを出すため、牛の骨を焼いた骨灰を粘土に混ぜる方法が編み出された。 鳴海製陶は、卵の殻に熱処理を加える手法を生み出し、23年6月には最大15%を置き換えることに成功した。