ヤクルト・吉村貢司郎投手

■プロ野球　ヤクルト 2－5 広島　（3日　神宮） 5位・ヤクルトは本拠地・神宮球場での最終戦で広島に競り負け、連勝は6でストップ。この日試合の無かった最下位・中日とのゲーム差がなくなった。 試合は自身初の10勝目を狙う吉村が初回に坂倉に適時打を浴び先制を許す。それでも打線が4回に中村が同点適時打を放ち試合は振り出しに。吉村は勝ち投手の権利を得るために8回まで投げるも打線は勝ち越せず122球を投じ降板。しかし9回に2番手・ロドリゲスが無死満塁の大ピンチを招くと、田村に適時二塁打を浴びるなどまさかの4失点で突き放され力尽きた。 先発の吉村は今季23度目の登板、ここまで9勝8敗、防御率3.31。前回の9月26日・広島戦（マツダスタジアム）は6回2/3を10安打3失点（自責3）で勝ち投手、自身4連勝中。今季の広島戦は4度目、2勝1敗、防御率2.41。 立ち上がりは、1死から野間に左前安打を浴びると、矢野の三ゴロ間に進塁を許し2死二塁。ここで4番・坂倉に右前適時打を浴び0－1と先制を許す。 スタメンは1番ショート・長岡、2番ライト・西川、3番レフト・サンタナ、4番サード・村上、5番セカンド・山田、6番ファースト・宮本、7番キャッチャー・中村、8番センター・山崎、9番ピッチャー・吉村のオーダーを組んだ。山崎は引退試合となる。 相手先発・大瀬良に対し、初回は三者凡退。2回は2死から宮本が中前安打を放つも、村上、山田が2者連続見逃し三振を喫するなど追いつくことができず。 3回には先頭の山崎が右前安打を放つも、吉村が犠打失敗。長岡、西川も外野フライに倒れる。 吉村は2回から4回を安打1本、打者9人に抑え追加点は与えず打線の援護を待つ。すると4回裏にサンタナが9球粘り四球を選ぶと、1死から山田が中前安打、宮本が中飛で2死も、中村がショートの頭を越える中前同点適時打を放ち1－1。なおも一、二塁で山崎の2打席目を迎えるも、ここは空振り三振に倒れ勝ち越しとはならず。 5回の吉村は6番・田村、7番・林を連続三振に抑え三者凡退。直後の5回裏は1死から安打数リーグ1位の長岡が162本目となる中前安打で出塁も、西川は一ゴロ併殺打に終わる。 吉村は6回に、1死から秋山に右前安打、野間に四球を与え一、二塁のピンチも、矢野を空振り三振で2死。4番・坂倉は中飛に抑え勝ち越し点は与えず。 吉村の自身初10勝目へ。勝ち越したい打線だったが、6回は1死から村上が四球で出塁も後続が倒れ無得点。7回は2死から自ら打席に立つも空振り三振など三者凡退。 8回も続投すると、下位打線に対し9球で三者凡退。8回裏の攻撃は4番手・島内に対し1番・長岡からの好打順も、中飛に倒れると、2死から途中出場の岩田が左前安打も、村上が空振り三振に倒れまたも勝ち越せず。 吉村は8回122球4安打8奪三振1四球1失点で降板し、自身初の10勝目はならず。9回は2番手・ロドリゲスが登板も、先頭の野間にレフト線への二塁打を浴び、無死二塁。矢野にはバントヒットを許し、代打・菊池に四球を与え、無死満塁。1死とするも、田村にライト線へ適時二塁打を浴びると、2死満塁から石原に中前適時打を浴びこの回4失点で1－5に。 9回の攻撃は5番手・森浦に対し先頭の山田が14号ソロを放つも、追いつくことができずゲームセット。ロドリゲスが今季初黒星を喫した。