「運び屋」のつもりが逮捕監禁事件に 闇バイト応募の被告が経緯証言
闇バイトに応募して男性を監禁したとして逮捕監禁罪などに問われた男2人の初公判が12日、さいたま地裁であった。起訴内容を認めた2人は、法廷で実行役との詳しいやりとりを明らかにした。 起訴状などによると、いずれも無職の佐藤拳太被告(25)=東京都小平市=と饗庭(あいば)元(はじめ)被告(21)=住所不定=は別の人物と共謀し、8月27~28日、さいたま市西区の公園で、派遣社員の男性に暴行し乗用車内に数時間監禁した上、「今日生きて帰れないかもしれませんよ」「100万円あるんですよね」などと現金を脅し取ろうとしたとされる。 検察側の冒頭陳述や被告人質問によると、2人はX(旧ツイッター)経由で闇バイトに応募したという。いずれも「お金が必要だった」と説明した。 佐藤被告は事件の数日前に応募し、「(強盗を意味する)タタキや(特殊詐欺の)受け子、出し子はしたくない」と要望。すると、「赤西」というアカウント名の人物から匿名性の高い通信アプリで、「運び屋」だと告げられたという。
朝日新聞社