乗って最初の5分が勝負! モータージャーナリスト、松田秀士が「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 2位は注目のあのアジアのクルマ
直感勝負で選んだ20台がこれ!
雑誌『エンジン』の大人気企画、「ENGINE HOT 100」。オリンピックイヤーの今年は「新時代のトップランナー」というテーマもプラスして、34人のモータージャーナリストのHOT100委員が「今身銭を切ってでも欲しいクルマ」を選んだ。まずはその委員たちが選んだ2024年の「マイHOT20」を公表する。モータージャーナリストの松田秀士さんが選んだいま欲しい20台はこれだ! 【写真22枚】モータージャーナリストの松田秀士さんが身銭を切ってでも買いたいクルマ20台のランキングを写真で見る ◆ボクの煩悩をかき回したクルマ クルマって、乗り始めて5分が勝負だと思ってる。スターターボタンを押しアクセルを踏み込む。ブレーキを踏み五感を集中させそのクルマのすべてを感じ取る。速いだけ、ラグジュアリーなだけ、感動のハンドリングだけがすべてではない。基準などない。この5分でボクの煩悩をかき回したクルマをここに序列をつけて挙げてみたい。どれも決して平等ではない。 ◆20位 ポルシェ718ボクスターGTS 4.0 4.0リッターフラット6は911系の高回転域での抜け感はないけれども、オープンエアーを楽しめるボクスターにはちょうど良い。ラグジュアリーにもその時の気分で。 ◆19位 BMWアルピナB4/D4Sグラン・クーペ 2025年からその扱いは変更されるが、現行モデルで是非とも体験したいのがB4のハンドリングと乗り味。サスペンションが何のためにあるのかを理解できる。 ◆18位 BMW M2クーペ 直6ターボエンジンを縦置きだからトランスミッションが車体中央で前後重量バランスが理想的FR。この配列が官能的なハンドリングの源だ。 ◆17位 アルピーヌA110(全て) 1000万円を切ってこのハンドリングを手にすることができる。これはとても魅力的。SやGTやRグレードでなくてもRRで刺激的かつコントローラブルだから。 ◆16位 ベントレー・ベンテイガ(EWB含む全て) もうこの存在感はまさにSUVの王様。4.0V8も魅力だが3.0V6にはハイブリッドがラインナップされる。AWDのコントロール性と圧巻高品質インテリア! ◆15位 フォルクスワーゲンID.4 リア・モーターリア駆動のRR。モーター駆動だからアクセル操作にデジタルにリアが反応する。冬にスキーに駆り出したけれども、その制御の優秀さは魅力だ。 ◆14位 トヨタ・クラウン・スポーツ(PHEV含む) えっ!これが今度のクラウン。と驚く私はやっぱり古~い人間。プラグインハイブリッドのRSは感動の加減速。後輪操舵のDRSも採用して走りは本格派だ。 ◆13位 マツダMX-30(PHEV、EV含む) そのシングルローターで駆動こそしないが、摺動部マテリアルにアルミを採用する新開発軽量ロータリーは未来を感じさせる。それだけだが、それがいい。 ◆12位 ランドローバー・ディフェンダー(全て) ハードなクロカンをこなすディフェンダーには内燃機が似合う。しかもV8スーパーチャージャーの採用は朗報だ。静かに市街地を走り、圧巻のオフロードへ。 ◆11位 マツダ・ロードスター(RF含む) マイチェンで電動パワステやLSDに手を加え、電気プラットフォームをCX-60等と共有化。そのため前後LEDに。でも一番変わったのは高質化したハンドリング。 ◆10位 メルセデス・ベンツEクラス(全て) 最長112kmを走ることができるプラグイン・ハイブリッドモデルは低重心ゆえの安定性。その静粛性とモーター特有の高トルクで余裕の走り。大人のPHEVだ。 ◆9位 三菱トライトン クロカン強そう!と直感させるエクステリアデザイン。実にうまい。しかも走りは独自の4WDシステムに7つのドライブモード。オフロード性能に感動した。 ◆8位 レクサスLBX ベースが何であるかを知ればLBXの高質感に驚きを隠せない。日本の道路事情にマッチしたこんなコンパクトな高級車が欲しかった。まさにタイムリーな1台。 ◆7位 ボルボEX30 北欧調エクステリアデザインは心に沁みる。またインテリアは超シンプルデザイン。再生材を多用するなど、パフォーマンス自慢のEVと異なるインテリジェンス。 ◆6位 ミニ・クーパー(EV含む)※新型 走り始めて5分と言ったけど、デザイン見ただけでやられてしまった!まだ乗ってないけど、エクステリア見てシートに座っただけで夢を見てしまうほど。 ◆5位 マクラーレン・アルトゥーラ(スパイダー含む) プラグイン・ハイブリッド(フル充電で33km)でシステム出力700ps/720Nm。しかも乾燥重量が1457kg。0⇒100km /h加速3.0秒。毎日普通に乗れそう! ◆4位 フィアット500e(オープン含む) 例えばチャデモ急速充電するにはリアラゲッジに収納された大きなアダプターを接続しなくてはならない。それでもいい。こんな楽しいBEVは他にないから。 ◆3位 BYDシール はっきり言ってこの価格ずるいよ! って言いたくなるけど、手が出るし買っちゃおう! と思わせてくれた。モーターパワーだけではない乗り心地、ハンドリングのどれもが超スムーズ。4WDもあるけど基本はRRが推し。電子制御のサスペンションを奢らなくてもこのバランスの取れた走りと室内静粛性。さらにADASの正確な安全運転支援。ただ驚く。 ◆2位 ヒョンデ・アイオニック 5 N 開発陣のなかの走り屋が中心になって仕上げた超ハンドリングを持つBEV。BEVだからこそできる幾通りものドライブモード。そのどれもが異なるハンドリング特性を持ち、セットを変更するたびに感動を与えてくれる。驚かされるのは疑似ガソリン車モード。元々内燃機関を開発していた現代だからこそ完成したプログラム。マジ、BEVと知らなきゃ騙される。 ◆1位 マクラーレン750S(スパイダー含む) 720Sから30kgの軽量化。さらにパワーアップ(750ps/800Nm)したエンジンにファイナルギヤのローギヤード化による強烈な蹴飛ばし感。しかもRR(後輪駆動)なのにスローコーナーだろうがハイスピードターンだろうが、ここだと直感したAペックスからスロットルを踏み込める。曲川で試乗したが、インテリアを含めすべてを満足させるスーパーカーだ。 (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
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