<ほんとにあった怖い話>25周年SP めるるが「ほん怖」初主演&ホラー初挑戦 香取慎吾、森七菜も初出演&初主演 坂口憲二は番組史上最多3度目の主演
◇「暗澹(あんたん)の部屋」(主演・森七菜さん)
大学卒業後、キッズシッターとして働き始めた遠山詩織(森さん)は、初仕事でとある団地に派遣されることに。部屋に到着すると、藤川雪乃(山口紗弥加さん)からせわしなく業務の依頼内容を説明される。続けて、雪乃の娘・美菜(諸林めいさん)がいる部屋に案内されると、雪乃は自分の携帯番号を詩織に渡してそそくさと仕事へ出かけてしまった。美菜に声をかける詩織だったが、美菜からは「お姉ちゃんもどうせ、いなくなっちゃうんでしょ?」と意味深なことを言われてしまう。
そんな中、詩織が掃除をしていると、ある部屋から視線を感じる。その部屋は閉じられていたものの、異様な存在感を放っていた。気になった詩織は部屋を開けてみるが、そこで異常な光景を目の当たりにする。すると、そこに美菜が現れ「お姉ちゃんも、見たの?」とつぶやく……。
◇「真夜中のチャイム」(主演・山内健司さん)
ある夏の日の夕方、実演販売士の宮内志郎(山内さん)は、住み始めたばかりのアパートの一室で、包丁の実演販売の練習をしていた。夜が更け、いつの間にかうたた寝をしてしまった宮内は、チャイムの音で目が覚める。“ピンポーン…ピンポーン…”。まるで宮内のことを呼んでいるかのようにしつこく鳴り続けるチャイムにいぶかしさを感じながら、宮内は恐る恐るドアスコープをのぞき込む。
すると、ドアの前に黒い人影が立っているのが見える。「酔っ払いか?」。宮内がドアを開けると、その瞬間、チャイムの音はやみ、人影もいなくなっていた。翌日、宮内は回覧板を届けようと、隣の部屋に住む向井幸代(ふせえりさん)を訪ねる。「昨夜は、チャイムがうるさかったですよね」と宮内が話しかけると、「私は何も聞こえなかったけど……」と幸代は言い、続けて「夜中は外に出ない方がいい」と忠告する。
◇「共作結界」(主演・坂口憲二さん)
木下政志(坂口さん)は、クライアント先に向かう途中で激しい腹痛に襲われ、ある総合病院に運ばれた。命に別状はなかったものの、大事をとって検査入院することに。院内は昼間でも暗く、患者や看護師らもどことなく陰をまとっているように見え、病院全体が異様な雰囲気に包まれていた。そんな中、木下は小刻みに震える謎の女(門脇さん)と出会う。心配した木下は声をかけるが、女は木下のことをジッと見つめるだけで何も反応しない。その姿に、いぶかしげにその場を立ち去る木下。しかし、女は木下の背中を見つめながら「見つかった。あんた、見つかっちゃったよ」とつぶやくのだった。