新型コロナ「治療指針」策定に意欲 神奈川知事「積み上げた知見、功を奏している」
神奈川県の黒岩祐治知事は22日、定例の記者会見で、県内で新型コロナウイルスに対応した医療従事者らが培った知見をまとめた「治療指針」を作る意向を表明した。
同県はクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号で起きた集団感染(2月上旬~)に対応するなど、国内では初期から新型コロナウイルスに対応してきた。黒岩知事は、「これまでにさまざまなトライアルがある。感染症の専門家、呼吸器系の専門家、救急医療専門家のアプローチは少しずつ違う。どういうのが上手くいったのか。どの薬をどのタイミングで使えば一番いいのか、など積み上げてきたもの」をまとめた指針にするという。 黒岩知事は前日(21日)に県内で新型コロナウイルスの「中等症患者」が入院する医療機関を視察したといい、「とにかく重症者を増やさないことを徹底している。その効果がいま表れている。ここで頑張って踏みとどまっているから、重症者や死亡者が少ない」と県内医療の成果を強調。今週中にも中等症患者専用の仮設医療施設を設置するとも述べ、「ここをしっかり充実させることで重症化させない、死者も増やさない」と話した。