付き合って1年の彼女にプロポーズしたら「年収500万以下はちょっと…」と言われて振られました。結婚に適した収入っていくらですか?
付き合っているからといって、お互いに結婚を意識・前提としているかといえば、そうとも限らないでしょう。恋人としては問題ないものの、結婚相手としては考えられないといった付き合い方をしている人がいないともいえません。付き合っている恋人にプロポーズをしたら、年収を理由に断られるといったケースもあります。 今回は、結婚に適した収入はどの程度なのかについて考えてみます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
結婚後の生活にかかる費用
結婚をするとお金がかかるのは事実です。ここでは、結婚後の生活に必要な費用の目安を、総務省統計局の「家計調査」から推計してみましょう。2023年の調査結果をみると、2人以上の世帯の1ヶ月あたりの平均消費支出額は、約29万4000円でした。 勤労者世帯に限ってみると、約31万9000円と2万円以上増加します。さらに、世帯主が60歳未満で2人以上の世帯かつ共働きで、未婚の子どもが1人いる世帯の平均消費支出額は、1ヶ月あたり約35万4000円となっています。 いずれも持ち家世帯が含まれており、住居費は1万円台となっています。そのため賃貸住宅に住む場合は、毎月40万円ほどの支出となる世帯も出てくるでしょう。単純に計算すると、年間で480万円ほどの支出です。年収500万円では手取りが400万円程度となると推計されるため、1人のみの収入では赤字となりかねません。
結婚相手に求める年収
婚活情報サイト「オミカレ」を運営する株式会社オミカレは、2023年に「結婚とお金」に関する意識調査を実施しています。同調査で相手に希望する年収を尋ねたところ、男性は「いくらでもよい」と回答した人がもっとも多い結果となりました。対して、女性は「501~600万円」と回答した人が最多で、その次が「401~500万円」となっています。 さらに、結婚相談所ネットワークを運営している株式会社IBJが、同じく2023年に実施した「理想の世帯年収」の調査結果もみてみましょう。同調査対象は婚活中の男女です。 このなかで相手に求める年収を尋ねたところ、男性は「301~500万円」と回答した人が40.8%と最多で、それに「300万円以下」が35.0%でつづきました。一方の女性でもっとも多かった回答は、「501~700万円」で39.0%となっています。つづいて多かったのは38.8%で「301~500万円」です。