品薄でコメの買い方に“変化” 農家「直売」サイトが好調…売り上げ12倍も
日テレNEWS NNN
今年の新米がスーパーなどでも徐々に出回り始めましたが、品薄が続いた影響で“コメの買い方”にもある変化が起きていました。 【解説】コメ品薄で悲鳴「近所のスーパー全滅」……新米シーズン間近、解消いつ? 10年ぶりに需要増加のワケ【#みんなのギモン】 ◇ 土鍋で炊きあがった、ふっくら、つやつやな白米。宮城県産の新米です。
この白米をメインに据えた日本料理店「白」では、約40種類の新米を試食して、その時々で、おいしいコメを選んでいるといいます。新米を使い始めたのは、3週間前から。ただここ最近、これまでなかった変化が… 「白」白川勝店主 「例年出していただいているキロ単価より、40~50円とか何百円とか、あげさせてもらいますっていう。今年初めてですね」 コメの高値が続けば、メニュー価格にも影響しかねないといいます。 ◇ 徐々に流通し始めた新米。その現状を街の人に聞いてみると… ──スーパーにコメは? 新米を購入した女性 「ない、ない、ない。きのう西友にいっぱいあったけど、次の日はなかった」
新米を購入した女性 「やっぱり高かったわね。3300円、3500円ってするから。パックご飯、あれもスーパーで1人1個~2個にしてくださいって」 子育て中 「売ってないので、親にもらったりしてます。売ってたとしても高いので」 ◇ 9日、都内のスーパー「マルヤス高島平店」で待ちわびていたのは… マルヤス運営会社・共同代表 松井順子さん 「来た!多分来ましたよ」
到着したトラックに積まれていたのは、大量のコメです。去年収穫された千葉県産のコシヒカリ。コメの入荷は、約1週間ぶりです。届いた80袋のうち、まずは24袋を店頭に。5キロで税込み3238円。個数制限なしでの販売です。 アナウンス 「コメ入荷しました。千葉県産コシヒカリ5kg入荷しました」 マルヤス運営会社共同代表 松井順子さん 「せっかくなのでアピールしたい」 新米も出回り始めたなか、売れ行きに変化はあるのか、ウオッチングを開始。すると1時間後… 記者 「在庫があることに気付いて、みているお客さんがいます」 その後も、コメの在庫に気付いた客が、手に取り始めました。 ──いくつ買われた? コメを購入した人 「今2個です。周りで売っていないので、買えたらいいなと思って」 結局、4時間の取材中に売れたのは8袋でした。 マルヤス運営会社・共同代表 松井順子さん 「通常の販売数よりも、ちょっと多いくらいなので。順調かな」 安値が売りだという店。3000円を超える価格で、この売れ行きは好調だといいます。