子どもが散らかしてもストレスはゼロ…「家事のやる気もアップする収納」のシンプルなルール
すっきりにこだわりずぎず、散らかっても時間があるときに片づければOK
一時はミニマリストのようにものを減らし、何もない部屋で暮らしていたこともありました。 「でも、続けるうちになんだか味気なく、窮屈で楽しくなくなってしまって……。いまは、すっきりにこだわりすぎず、家族みんなが一緒に過ごすリビングでは、それぞれの『好き』を尊重するように。息子が好きなキャラクターものも、いとおしく感じるようになりましたね」と心境の変化を語ってくれました。 家具やカーテンなど、部屋の中で大きな面積を占めるものは無地を選んだり、自分たちにとって心地よい物量を考えたりと、程よいすっきり感はキープしながら、リビングは、家族のお楽しみを第一優先。 子どもが思いきり遊んで散らかしても、イライラすることなく、気になってきたときや時間があるときに片づけられればOK。ものの帰る場所が決まっているので、気持ちがラクです。 「電車が大好きな長男は、学校から帰ってひと息つくと、ダイニングテーブルの上に電車の図鑑やパンフレットを広げて、絵を描いたり、工作したり」 機嫌よく好きなことに集中できるのも、すぐ手が届く場所に、必要なものがスタンバイしているからこそ。その間に、田辺さんはキッチンに立ち、夕食の支度を始めます。 すっきりにこだわりすぎない、時間と気持ちにゆとりをもてるよう、家も暮らしも完璧を求めない。整える軸を守りながら、変化していく家族や暮らしの形に合わせて、ゆるやかにアップデートしていく田辺さんの暮らしがこれからも楽しみです。
1の軸:洗濯物は、押し入れ⇔物干しと、同じ部屋で平行移動させるだけ
まず整えたのは、毎日する家事に関わる収納。洗濯の一連の作業を、滞りなく気持ちよく回せるような動線を考えました。 ●服の持ち数を少なくする 服は増やしすぎず、必要な数だけ持つことが第一歩。さっと時間をかけずに整えられるよう、ゆとりをつくることが「きれい」をキープするポイントです。 ●取り込み、しまう作業をいっぺんに ピンチハンガーを押し入れの鴨居にかけ、真下の収納ケースを開けて、ポイポイ放り込む。洗濯物を取り込み→たたんで→仕分けて→しまうという動作がここで完結する。 ●かごや紙袋で、ラクにすっきり パジャマや部屋着は、朝ここで着替えたらかごにポン。子どもの靴下や下着などの収納は、「セリア」の茶色の紙袋を仕切り代わりに使うと、収納ケースの見た目もすっきり。