米南部奴隷文化の祝日に惨事 フェリー桟橋崩落で7人死亡
サバンナ、ジョージア州、10月22日 (AP) ― 米南部ジョージア州の大西洋に面したサペロ島で10月19日、アフリカから連れて来られたガラ族とギーチ族の奴隷の子孫らによるコミュニティ恒例の、文化と歴史が薫る祝日に、フェリー乗り場の桟橋が崩落し、7人が死亡、3人が病院に収容された。 島に渡った人々が本土に戻るフェリーに乗ろうと、約40人が鈴なりになった際にアルミ製の桟橋が崩落。少なくとも20人が海に転落し、強い潮流によって岸から引き離された。 州が管理する波止場は2021年に再建されたばかりで、州捜査局が"壊滅的な事故"の原因究明に乗り出した。 ジョージア州本土とは約11キロ離れた州所有のサペロ島には、ほとんど手つかずの自然が残っているが、本土と繋ぐ橋などはなく、わずかな数の住民と観光客はフェリーで島に行き来する。 州天然資源局によれば、事故当日は推定700人が島を訪れたという。 西アフリカと中央アフリカから連れてこられたガラ族とギーチー族は、奴隷としてノースカロライナ、サウスカロライナ、フロリダ、ジョージアといった大西洋下部の州に買われ、沿岸部の米、綿花、藍のプランテーションで働いた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)