【ちくご情報局】ソフトバンク・藤田悠太郎インタビュー ホークスの三軍・四軍スター候補「すべてにおいてスケールアップ」
もっともっと頑張っている若鷹たちを知ってもらいたい! 今回、プロ1年目のシーズンを振り返ってもらうのは、守備に打撃にどんなハードな練習にも必死で食らいつく“ガッツマン”だ。チーム最年少捕手は、未来の正捕手に向けてオフシーズンも歩みを止めない。 取材=菅原梨恵 ※情報は12月15日現在、年齢は2024年の満年齢 【選手データ】藤田悠太郎 プロフィール・通算成績
無邪気な笑顔が印象的だが、野球となれば努力を惜しまない熱い男だ。今オフは的山哲也四軍バッテリーコーチのすすめで、中村悠平、山田哲人(ともにヤクルト)らと自主トレの予定。一軍のレベルを肌で感じ、新たな成長の糧とする。 ──プロ野球選手としての1年を終え、変化を感じるところは? 藤田 落ち着いたかなと思います。最初のころはあたふた。試合の流れもあまり分からなくて、言われるがまま出ていて。でも、最後のほうは準備した上で試合に臨めて、結果も出て、そこは良かったですね。 ──プロ野球選手としてやっていくために大事なことは? 藤田 やっぱりスケールアップが大事。すべてにおいて上がっていかないといけないと思うし、あとは休息の取り方も。ここまで野球に打ち込むってなかったですし、遠征もあるので、自分の体調管理、維持も、おろそかにはできないと思いました。 ──どこが一番スケールアップしたと思いますか。 藤田 練習量は絶対、やったイメージがありますね。やらないとうまくならないですから。それに僕はキャッチャーで、ピッチャーの方にしっかり練習しているところを見せるのも大事だと思っている。そうすることで、信頼が生まれたりもするのかなと。もともと、キャッチャー(守備)はうまくないですからね(苦笑)。 ──的山コーチとともに、最後の一人になるまで練習に励んでいる姿をよく見かけます。 藤田 自分は、食らいついていけば一軍で活躍できる、自分の道が開けると思ってやっています。 ──的山コーチからはどんなことを助言、指摘されますか。 藤田 「ボケッとしている」と。もっと考えないといけないですね。 ──キャッチャーとして、プロのボールを受けてみて感じたことは? 藤田 特別なことは感じませんでしたが、捕り切れなかったりミスをすることも多くて。そこは痛い……。体を動かして、体で覚える。これも(的山コーチから)よく言われましたね。「頭で考えてもできないから、体で覚えるまでやる」と。でも、やってきたからこそ、スローイングもキャッチングも、最後のほうは良くなってきたという実感がありました。 ──いい状態でシーズンを終えられたわけですね。 藤田 だから今、危機感もあって。試合もないですし、練習もこれまでハードにやってきた分、オフは落ちるので。ちょっと心配ですね。 ──自主トレはどんなテーマを持って取り組もうと思っていますか。 藤田 まずは体を大きくする。そして、いろいろ学ぶ。一軍のレベルにいる先輩方と自分は何が違うのか。感じた上で、いろいろ聞きたい。緊張すると思いますが、そこはがめつくいこうと思います。 ウエスタン・リーグ打撃成績 2試合1安打0本塁打0打点0盗塁、打率.333 ファーム非公式戦投手成績 ※球団公式ホームページ参照 76試合36安打0本塁打10打点6盗塁、打率.232
PROFILE ふじた・ゆうたろう●2005年6月3日生まれ。170cm75kg。右投右打。福岡県出身。福岡大大濠高-ソフトバンク24[7]。
週刊ベースボール