中国の「春節」、無形文化遺産に 「家族の価値、社会の結束高める」
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会は4日(日本時間5日)、中国の伝統的な祝日「春節」(旧正月)を無形文化遺産に登録することを決めた。「家族の価値や社会の結束を高め、中国の人々にアイデンティティーの感覚を与える」と評価された。 【画像】中国の対日印象、なぜ劇的に悪化? 世論調査の結果を編集委員が解説 中国では旧暦1月1日の前後1週間ほどが大型連休となり、多くの人が帰省して家族で新年を祝う。ちょうちんを飾ったり爆竹を鳴らしたりする風習があり、世界各地の華人社会でも祝われる。中国国営新華社通信は「国内外の中国の子どもの文化的アイデンティティーを増進し、人類運命共同体の構築を促進する上で大きな意義がある」などと論評した。 同通信によると、中国の無形文化遺産は44件に達し、世界最多という。(北京=井上亮)
朝日新聞社