東芝、橋梁の健全度を測る新たな技術を開発 インフラの長寿命化に貢献
東芝は、高速道路の橋梁(きょうりょう)床版内部の健全度評価で、新たな技術を開発した。通行車両の重量や速度、橋梁の構造などによらず、統一した基準で評価できる。補修計画の策定や補修効果の確認がしやすくなり、インフラの長寿命化に貢献するとしている。2024年度中のサービス開始を目指す。 東芝は橋梁内部の健全度の解析のため、車が走る際に路面で起きる微弱な波動をセンサーで取得・データ化し、それを通じて内部の損傷度合いを解析し「健全度マップ」として可視化する技術を開発している。実用化に向けてはさまざまな橋梁で活用できるようにする必要がある。このため、統一した基準で評価できる手法の開発に取り組んだ。 その結果、例えば、対象となる橋梁の大型車混入率に応じて評価結果を適切に補正したりと、通行量などの統計データや構造の違いをもとに評価結果を補正し、統一的な基準で評価するめどをつけた。