「WWDJAPAN」がファッション&ビューティ業界の基礎研究セミナーを開催
「WWDJAPAN」は、「ファッション&ビューティ業界の基礎研究セミナー」を東京・原宿のウィズ原宿で5月20日に開催した。外資から日本企業まで、ラグジュアリーブランドやアパレルメーカー、SPAまで、ファッション&ビューティ業界のキープレーヤーと潮流を「WWDJAPAN」記者が解説した。 【画像】「WWDJAPAN」がファッション&ビューティ業界の基礎研究セミナーを開催
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外資ラグジュアリーは次世代富裕層の獲得に成功
はじめに、外資ラグジュアリーの企業動向を村上要編集長が解説した。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)、ケリング(KERING)、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)など主要企業の売上規模を図解した勢力図をコロナ前後(2019年と2023年)で比較すると、各企業の売上高は1.7~2倍以上に伸長した。ラグジュアリーブランド全体が好調の理由は「次世代富裕層と若年層の獲得にある」と分析する。次世代富裕層とは、起業家や投資家といった急速に富裕層になった人たちを指す。それまでの富裕層とは異なる消費活動が特徴的で、彼らのニーズを的確にキャッチした点が成功要因だと話す。また、Z世代を中心に広がるリセールバリューを見据えた購買活動と、高価な商品を長く使うサステナ意識もラグジュアリーブランドの好調を後押ししていると続ける。
一強状態が続くLVMHの強みは、扱うカテゴリーが多様な点にある。全体の売上高に占める各部門の割合をバランスよく保つことで、不調なカテゴリーがあった場合も補完し合えているようだ。また、傘下のブランド同士のコラボレーション、成功事例を他ブランドに水平転換するなど、多くのブランドを持つ強みを余すことなく活かしている点も秀逸だという。