「いい奥さんでなくても」川田裕美 白目をむくほど多忙な子育てに直面し「ちょっと開き直ってます(笑)」
頑張りすぎちゃう自分がいた。でも、子育てが始まるとそうはいっていられない。2児の母でもある川田裕美さんもそんな自分に直面していました。どうやって心身のハードルを下げていったのでしょうか。(全4回中の3回) 【写真】「私なら確実に白目をむく」川田裕美さんのハードな育児の現場写真「後ろに散らばるおもちゃがすべてを物語る」(全13枚)
■イヤイヤ期は何も考えられず「無」の境地に ── 男の子と女の子、2人のお子さんのお母さんでもある川田さん。いま4歳と2歳でやんちゃ盛りですね。 川田さん:かわいいけれど、いちばん大変な時期ですね。上の子のイヤイヤ期では、せっかく作った食事をバーンとひっくり返されたり。しんどすぎて何も考えられず、いったん無になったり。「これはもう少しで終わる。いまだけ、いまだけ」と自分に言い聞かせて乗り越えていました。でも、下の子が2歳になったこともあり、大変な時期はまだ続いています。毎日必死で、もう白目をむきそうです(笑)。
── ご夫婦間で家事育児の分担はされていますか? 川田さん:とくに分担はしてないですね。私のなかで、ムリして家事をやらないようにしようと妊娠中から決めていました。たとえば、頑張れば洗濯物をたためなくもないけれど、あえてやらないとか。できる範囲はやったほうがいいんでしょうが、ムリしてそれを続けられるか考えたときに「やめておこう。このぐちゃぐちゃの状態もすべて夫にもみてもらおう」と思って。そのほうが夫も自発的に動いてくれるんですよね。いい奥さんではないかもしれないけれど、私はそれくらいでいいかなって、ちょっと開き直っています(笑)。
もともと長女気質なところがあって、過去の自分を振り返ると「私がやらなきゃ!」という場面が多くて。いい彼女になりたいと頑張りすぎちゃう部分もあったけど、そうするとしんどいからやっぱり続かない。相手も「君がやってくれるなら、じゃあお願い」となってしまうので、もうそうはなりたくないと思って。夫が得意なことは任せるようにしています。 ── 旦那さんが得意なこととは? 川田さん:料理の味つけに関しては夫のほうが得意なので、そこは任せています。私も料理は嫌いではないけれど、味見をしていると何がたりないかわからなくなってしまうんですよね。ただ夫は野菜を切ったり、下ごしらえをしたりするのはそんなに好きではないので、そこは私が引き受けて。最後に炒めたり味つけをしたりする部分を夫に頼んでいます。