"昭和レトロブーム" で「蚤の市」も若者のトレンドに、『昭和レトロ市』に若年層が集まったワケ
■若者の財布にも優しい『昭和レトロ市』
昭和レトロブームは“インスタ映え”やTikTokなど、SNSを介して若者の間で広がりを見せるのも特徴だ。日本橋の綿商会館で開催される『昭和レトロ市』には、古着やレコード、雑貨や人形などから、ポスターや雑誌、ミニカーなど、ありとあらゆる昭和のものが陳列されている。 前出の太田氏は、現地で若者に人気だった商品についてこう語る。 「来場する若い人には古着が人気だった印象です。いかにもレトロといった感じのデザインや絵柄のシャツやワンピースが取りそろえられていました。見ていた大学生に話を聞くと、SNSで『昭和レトロ市』の存在を知り、古着を目当てに来たと言っていましたね」 ほかにも、レコードや小物も若者に人気だった様子だという。 「レコードは当時のアイドルの作品を中心にけっこうな数が出ていて、韓国人らしい若い女性が熱心に“掘っている”姿も。また、小さな人形やアクセサリー、コップなどの小物も『かわいい』と好評だった印象です。レコードはシングルで300円、アルバムで700円、コップだと600円ぐらいと、1000円以下の手ごろな価格のものも多いので、手を出しやすいというのもあるようです。やはり蚤の市らしいリーズナブルさも若者にウケる理由でしょう」 秋元康(66)がプロデュースを務め、先日メジャーデビューを果たした男性6人組グループ「SHOW-WA」のコンセプトは「昭和歌謡・昭和ポップスを現代に」。レトロブームの背景には不景気や不確実な時代性が影響するとの指摘もあるが、若者世代も楽しめる昭和レトロのブームはまだまだ続きそうだ。
ピンズバNEWS編集部