厚木騒音訴訟、国に賠償命じる判決…横浜地裁
米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)の周辺住民が国を相手取り、騒音被害の損害賠償などを求めた「第5次厚木基地騒音訴訟」で、横浜地裁は20日、過去の騒音被害の違法性を認定し、国に対して賠償を命じた。
原告の一部は午後8時~午前8時の自衛隊機の飛行差し止めと、滑走路を米軍に使用させないことを国に求めた行政訴訟も起こしていたが、地裁はいずれの訴えも退けた。
5次訴訟は、航空機の騒音量を評価する国際基準「WECPNL値」(W値=うるささ指数)75以上の地域に住む基地周辺8市の住民約8700人が、1人1か月あたり4万円の賠償を求めて提訴していた。