競技レベル急上昇の神奈川 キラリと光るジュニア選手たち<全農杯2024年全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 神奈川県予選会>
ホープス男子は兄弟対決
ホープス男子の順位決定リーグでは、優勝決定戦は、今福瀧司(ソウジ)・櫂司(カイジ)(どちらも岸田クラブ)、5年生と6年生の兄弟対決となった。 ゲームカウント3-2で勝利した兄は「今まではずっと3-0で勝っていたのに、急に弟が強くなってきた。絶対負けたくなかった」と、弟の成長に目を見張った。 敗戦後、肩を落とす弟・櫂司を労りながら「今後も二人で高め合って強くなって欲しい」と二人をねぎらう父の姿があった。
神奈川における卓球指導卓球場の先駆け
兄弟で言えば、カブ男子2位の茂田翔紀(たなかクラブ)、バンビ男子1位の茂田悠稀(たなかクラブ)も、今後の成長を期待させるスケールの大きなプレーで、全日本ホカバへの切符を勝ち取った。 小田原市のたなかクラブ代表・田中昇さんは、かつて神奈川県内で指導専門の卓球場を作った先駆けでもある。この日も子どもたちをベンチから優しく見守っていた。
優勝副賞「やまゆりポーク・やまゆり牛セット」
さて、神奈川県予選ホープス男子では代表4枠すべてを勝ち取った岸田クラブに、後日お邪魔して副賞の食材を食べる子どもたちを取材した。 神奈川県予選の優勝者には副賞として「やまゆりポークしゃぶしゃぶ500g」、「やまゆり牛肩ローススライス500g」が贈られる。その名はやまゆりのように白くてきれいな脂肪を持つことに由来する。 「和牛のように上質な牛肉をお手軽に」食べられるやまゆり牛は、神奈川県産のブランド牛肉で、柔らかくて風味のある赤身と上質な脂質が特徴だという。 表彰式直後は“独り占めしたい”と笑っていた入賞者も、「柔らかいね」と味わいながら、みんなで分け合って食べるのだった。 続いて食した、県内8戸の指定農場で飼料と衛生管理にこだわって育てられた「やまゆりポーク」のしゃぶしゃぶにも、子どもたちの箸は止まらなかった。
神奈川県産みかん100%ジュース「みかん畑」
2位と3位入賞者の副賞は、神奈川県産みかん100%ジュース「みかん畑」である。 一つ一つ皮をむいて果汁を搾って容器に詰めた、香料・甘味料等を一切使わないジュースは、どこか懐かしく、しかし本格的なみかんの味わいだった。 「“あなたが頑張って獲ったのよ”って子どもたちに言えるので、指導者としても大歓迎です」 子どもたちの様子を見守る岸田クラブ代表の三木朋子さんも、県内農畜産物が子どもたちに提供される、全農の47都道府県の協賛に感謝していた。