白洲迅、演出家・吉田鋼太郎は「めちゃくちゃカッコいい」 舞台『ハムレット』に懸けた熱意に「身の引き締まる思い」
第4シーズンから第9シーズンまで出演した『刑事7人』(テレビ朝日系)をはじめ、『どうせもう逃げられない』(MBS毎日放送)、『私の夫は冷凍庫に眠っている』(テレビ東京系)、『個人差あります』(東海テレビ・フジテレビ系)、『君が心をくれたから』(フジテレビ系)など連続テレビドラマ出演が続いている白洲迅さん。 【写真を見る】ボーイズラブ、DV夫…幅広い役柄に挑戦し続ける白洲迅さん 2022年には、映画『向田理髪店』(森岡利行監督)に出演。2024年5月7日(火)~26日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場大ホールで上演される舞台『ハムレット』(演出・吉田鋼太郎)に出演するため、現在稽古の真っ最中。
一人の男性の役を夏菜と二人で演じて
『どうせもう逃げられない』で過去のトラウマから恋に本気になれない青年、『私の夫は冷凍庫に眠っている』ではDV男と優しい男という正反対の双子など、さまざまな役柄を演じてきた白洲さん。 2022年に放送されたドラマ『個人差あります』では、突然からだが女性に変化(異性化)してしまう夫という難役に挑んだ。 小説家の妻・苑子(新川優愛)と二人暮らしの磯森晶(白洲迅)は、ある夜、瀕死の状態になったことをきっかけに女性(夏菜)になってしまう。病院で“異性化”と診断された晶は、異性化証明書をもらい社会復帰するが…という展開。 「『個人差あります』は原作が漫画だったのですが、やっぱり漫画ってすごいな、漫画家さんってすごいことを考えるなって思いました。毎回次の台本が早く来ないかなって楽しみでした」 ――晶という役を夏菜さんとお二人で演じられて。 「そうですね。でも、僕よりも夏菜さんが圧倒的に難しかったと思います。僕はあくまで同性の役柄でしたけど、夏菜さんは姿形だけが女性になってしまった男性。女性のからだの夫を演じなきゃいけなかったから本当に大変だったと思います。 でも、監督が言うには、最初に役のすり合わせというか、リハーサルみたいなことをやったときに、何かとくに合わせようとしなくても近いものがあったというふうに感じたみたいです。 もちろん同じ役を二人とも自分がやるものだと思って台本を読んでいるからというのもあるかもしれないですけど、人として遠くない部分があったからこそできたのかなと思います。あとは、ひとえに夏菜さんが役と真摯に向き合われた結果だと思います」 ――出来上がった作品をご覧になっていかがでした? 「おもしろかったです。不思議でしたね、あの夏菜さん。だけど、心の声は僕が慣れない別録りで録音しているので、いろんな意味でおもしろかったです(笑)」 ――女性になってみて、初めて妻のことがわかるようになったというのはおもしろいですよね。 「そうですよね。妻のことはわかっていたつもりなのに、実は何もわかってなかった。そういうものなのかなって思いました。いろいろ考えさせられる部分もあったので、演じていて楽しかったですね」