「1円玉5円玉が大量に投入」「100円のものを60円とかで買われた」“日本だからこそできる商売”野菜の無人直売所の実態
野菜の無人直売所の気になる疑問です。 畑のそばなどで目にする野菜の無人直売所。消費者との信頼関係のもとで成り立つ商売ですが、盗まれる被害はないのでしょうか。実態を調査しました。 【写真を見る】「1円玉5円玉が大量に投入」「100円のものを60円とかで買われた」“日本だからこそできる商売”野菜の無人直売所の実態 ■気軽に買えるというところは一番 朝どれだからすごく新鮮 宮崎県小林市の県道沿いに設けられた野菜の無人直売所。 白菜やトマトなどの野菜が並び、置かれている代金箱に硬貨を入れれば購入することができる。 (常連客) 「すごくおいしいので。気軽に買えるというところは一番だと思います。朝どれだからすごく新鮮」 10年ほど前にこの無人直売所を設けたのが、市内に住む岡薗さん夫婦。 毎朝、とれたての季節の野菜を直売所に並べている。 (農家 岡薗和枝さん) 「近所の方や宮崎市の方から来られる方もいて、『また来ました』みたいな感じですね。いつも買っていただいています」 (農家 岡薗和也さん) 「県外からも何人か訪れます」 ■性善説で成り立っている 日本だからこそできる商売 県内ではよく見かける野菜の無人直売所。 実は、農家が、生産した野菜を自宅などの敷地内で販売する場合、行政の許可などは不要で、農家にとっては野菜を手軽に販売できるメリットがある。 無人直売所の特徴について、マーケティングを専門とする宮崎大学の土屋 有 准教授は。 (宮崎大学地域資源創成学部 土屋 有 准教授) 「消費者からすれば、こんなにも安心・安全で、しかも季節のものが手に入るというこんなに便利な存在はないわけです。ただ、これは性善説で成り立っていると思いますので、これは消費者側が裏切らないということを前提になっているのだろうと思います」 土屋准教授は「日本だからこそできる商売だ」と話す。 (宮崎大学地域資源創成学部 土屋 有 准教授) 「(海外で)農家さんの生産物を売っているというのは、ファーマーズマーケットやファームストアというのは見ていますが、基本、人はいます。海外と比べた場合は(日本の)治安の良さは確実にあると思います。社会への信頼、農家さんへの信頼、消費者への信頼の3つで成り立って、無人販売はあるのだろうと思います」