DeNA移籍の浜地「沸いたスタンド忘れない」 スポニチに寄せた虎党へのメッセージ 甲子園へ帰還誓う
現役ドラフトで阪神からDeNAに移籍した浜地真澄投手(26)が25日、本紙に惜別メッセージを寄せた。タテジマのユニホームに袖を通した8年間を振り返り、ファンの声援だけでなく、実家が営む「浜地酒造」の認知度アップにも感謝した。新天地で迎える来季は同一リーグのライバル球団の一員として甲子園に戻ってくることを約束した。 タイガースファンの皆さま、8年間、温かい声援を本当にありがとうございました。来年からベイスターズでプレーすることに、まだ実感は湧かず、タイガースを離れる寂しさが今は強いですね。 同い年、先輩、後輩、みんな仲良くしてもらっていたので、もう一緒にプレーできないかと思うと複雑ですね。8年間を思い返すと、いろいろありましたね。入団して3年目に1軍で投げさせてもらいました。最初、甲子園でリリーフカーに乗って出て行った時はスタンドから“この人は誰?”みたいな声が結構聞こえてきました。それが22年は徐々に歓声も大きくなっていきました。最後は名前がコールされてマウンドに出て行くと、スタンドが沸いていました。それは忘れられないです。ファンの方にも認められた感じはしましたね。逆に来年、あの甲子園の雰囲気をアウェーで感じると思うとちょっと怖いですね。 実家の「浜地酒造」としても大変、お世話になりました。ファンの方が認知してくれて、福岡の酒造に来てくださったり、球団には球場でのコラボメニューも販売してもらいました。たくさんの方に「ヨーグルト梅酒」を飲んでいただきました。移籍が決まって両親と話をした際には「神奈川からの注文が増えた」と言っていました(笑い)。変わらず、酒造にも遊びに来てくれたらうれしいです。 12月9日の現役ドラフト当日は名古屋で治療を受けていました。正直、自分もあるんじゃないかと予想はしていました。主治医の方にも“電話がかかってくるかもしれません”と言っていたんです。その後、移籍が決まって、ベイスターズの長谷川(竜也)スカウト部長から電話がかかってきました。内容は明かせませんが、凄く熱い話をしてくださいました。多少は落ち込んでいた部分もあったのですが、長谷川さんの言葉を聞いて“この人のため、このチームのために頑張ろう”と思えました。 来年からは古巣の仲間たちに対して投げることになります。同い年の(佐藤)輝との対戦だったり、ファンの方が喜んでくれるような場面をつくれるように1軍で結果を残していきたいです。もちろん、甲子園のマウンドに帰ってくることも目標の一つです。その時は、優しく迎えていただけたらうれしいです。(横浜DeNAベイスターズ投手)