ギュンドアンは退団、ロメウは実力不足、期待の逸材・ロッキも構想外 バルサの迷走する補強戦略
昨夏の新戦力はほとんど残っていない
ラミン・ヤマル、パウ・クバルシらカンテラから続々と優秀な選手を輩出するなど、若手育成の面においてはバルセロナに良い流れが生まれつつある。しかしその一方で、補強方針が定まらぬクラブのフロントには厳しい視線が向けられている。 先日にはMFイルカイ・ギュンドアンが退団し、マンチェスター・シティへ移籍することが決定。ギュンドアンは僅か1年でマンCへ戻ることになったわけだが、ここで注目すべきは昨夏のバルセロナの動きだ。 昨夏のバルセロナはギュンドアンをはじめ、MFオリオウ・ロメウ、FWヴィトール・ロッキ、DFイニゴ・マルティネスを獲得している。しかしロメウはバルセロナの求めるレベルになく、今季は同じスペイン1部のジローナにレンタル移籍することに。 アトレチコ・パラナエンセから4000万ユーロで獲得したロッキはブラジル国内でも期待されている逸材だが、バルセロナでは構想外に。26日にはレアル・ベティスへのレンタル移籍が決まり、この補強も成功とは言えない。 ギュンドアンも退団し、残っているのはフリーで加えたイニゴ・マルティネスだけだ。財政難の問題があるとはいえ、補強戦略に関しては迷走している印象が強いか。その穴を埋めるかのように優秀な若手が出てきているのは心強いが、フロントの動きにはサポーターも不満があるのではないか。
構成/ザ・ワールド編集部