はやぶさ2、2度目の着地は? JAXA会見(全文1)ターゲットマーカの投下に成功
目標点からの誤差は約3メートル
次に右側の図です。左側でターゲットマーカがどこに落ちたかということをお示ししましたけれども、その意味をもう少しだけご説明したいと思います。まずわれわれはC01-Cという領域をタッチダウン候補地点として選定しておりましたけれども、そこに着陸するためには、この青い点線で描かれている、TDというのはタッチダウンという意味ですけれども、そのタッチダウン点にアクセス可能な領域というものを定義していました。言い換えると、この領域にターゲットマーカを落とすことができれば、C01-Cへのタッチダウンが可能になると、そういうふうに考えておりました。 今回の結果といたしましては、ずばりその領域の中にターゲットマーカを落とすことができたと。その誤差としては目標点から約3メートルということで、非常に良い精度でターゲットマーカを落とすことができた、これが今回の運用で最も重要な成果であって、大変素晴らしい結果であったと認識をしております。 次に13ページ目に移ります。こちらではターゲットマーカの分離画像を示しています。ONC-W1という広角のカメラの画像です。まず左側がONC-W1で11時18分から26分まで8分間の間に撮影された画像を連続的に合成したものになります。このとき探査機の高度は約8メートルから68メートルと移動しておりました。こちらの画像はフラッシュを使用して撮影しておりますので、ターゲットマーカが非常に明るく見えておりますけれども、その後ろにあるリュウグウの地形は暗くて見えないと、そういう画像になっています。 右側は、またこれは別の画像ですね、フラッシュをなしで撮影している画像になりますけれども、それをつなげて動画にしておりますのでご覧いただければと思います。このようにターゲットマーカがゆっくりと探査機から離れて、リュウグウ表面に落ちていく様子がご覧いただけるかと思います。このときフラッシュなしで撮影しておりますけれども、画像の露光時間を画像ごとに変えているので、画像によって明るく見えたり暗く見えたりというのがありまして、若干動画としては見にくいかもしれませんけれども、それは露光を変えてデータを取るという意味で、そういった運用を行いました。