君島十和子・57歳になった今だから考える「年齢を重ねてよかったこと」そして「未来の自分」
特別なことなんてしなくていい。しんどいならばサボる日があってもかまわない。誰だって毎日を100%全力で、走り続けることなんてできないのだから。だけど、できる日だけでも、キレイのための小さな小さなアクションを積み重ねていくことで、5年後、10年後にはきっと嬉しい結果が待っているはず。それを体現している十和子さんがおすすめする、キレイのための“一日一善”を紹介する連載です。 【写真で見る】君島十和子さんの健康を支える「腸活」メニュー 今回のテーマは、「年を重ねる」ということについて。「アラ還」という言葉を発している十和子さんは、ポジティブに年齢を重ねているミューズのひとり。そんな十和子さんの年齢を重ねることへの思いとは? NEWS!! 「十和子さんは、なんでこんなに輝き続けられるのだろう?」 そんな十和子さんの秘密が詰まった、美容・子育て・更年期などすべてを語ったライフスタイル本です。 \度重なる増刷で、驚異の8刷り達成/ 『アラ還十和子』 大好評発売中
昔は年を重ねるのが怖かった…でも今は。
「若さゆえの肌の美しさや、無理をしてもへこたれない体力、無謀さ。そういったところを見ると、素敵だな、眩しいなと思います。そして20代、30代の頃は、年齢を重ねて、若さを失っていくことが怖かった。だけどそれは、“年齢を重ねる”ということがどういうことなのかがわからなかったから。今はもう、怖くはありません。肌も、髪も、体も、昔と同じではない。だけど私は今の自分がけっこう好きですし、年齢を重ねることで現れるエイジングサインにどう対処すればいいかが分かるから、変に不安になったり落ち込むこともないんです。 年齢を重ねてよかったなと思うことはたくさんあります。昔だったら、トゥーマッチに見えてしまっていたゴージャスな装いも、今なら場違いにならずに楽しめます。実は昔から金髪願望がありまして、いつかもっと白髪が増えたらボブにして、挑戦しちゃう⁉︎なんて思ったり。バービーみたいなショッキングピンクのファーコートにも憧れています。これは多分、勇気が出なくてなかなか実現はしないと思いますが、想像するだけでも楽しい。そこまで大胆な挑戦はしないまでも、新しいことに挑戦しやすくなったのも年齢を重ねたメリットだと思っています。メイク、ヘアスタイル、ファッションすべてにおいて、私らしさはずっと大事にしていきたいと思っていますが、それを加味した上でちょうどよい挑戦ができるのも、長い時間をかけて“自分”というものを理解してきたから。 ある講演に登壇したとき、私には珍しいオールブラックのスーツを着たのですが、SNSなどですごく褒めていただいたんです。昔だったら、背伸びしているように見えたり、ちぐはぐに見えたりしたかもしれませんが、ちょうどいい匙加減だったからこそのお褒めの言葉だったのかなと思っています。 もちろん、若さを羨ましく思う瞬間もあります。だけど、20歳からいきなり今の年齢になったわけではありません。悩みだったり大変なこともありましたが、20代、30代、40代のそのときどきをちゃんと経験して、楽しんだから、この年齢の自分を肯定することができます」