親が最も警戒すべき「小2・小3の壁」とは? 子どもの自己肯定感を守る5ポイント
「難しい思春期の入り口」10歳前後の子育てで大切にしたい5つのポイント
①愛情を示すこと 10歳前後になると、愛情を示しづらくなる親御さんもいますが、子どもに愛情を示し、子どもと積極的にかかわり、感情や意見を尊重しましょう。 ②コミュニケーションを重視すること 子どもの口数が減っても、会話の時間を増やすのが難しくても、子どもの感情や考えをよく聞き、理解しようとする姿勢が大切です。 ③自己表現をうながすこと 子どもが自分の感情や意見を自由に表現できる環境を提供しましょう。家庭が子どもにとって「自己表現しても大丈夫」「安心して表現できる」場所であることがきほんです。絵画や音楽で表現するのもいいでしょう。 ④自己管理のスキルを教えること 難しく聞こえますが、子どもが「これをしたらリラックスできる」「ストレスが軽減する(ご機嫌になる)」など、ストレスや感情をコントロールする方法をいくつかもっていると、こころが安定した子に育ちます。 あわせて、「優先順位のつけ方」「時間に余裕をもって行動する」「作業時間を決めて行う(ゲームは○時間、宿題は○時間など)」など時間管理の重要性も教えてあげましょう。 ⑤社会的なつながりをうながすこと 家族や友だちはもちろん、友だちの親や地域の人、習いごとの先生やコーチなど、できるだけ人とかかわり、ほかの人と協力したり、助け合ったりする機会を与えましょう。適切な社交スキルが育まれます。
中島輝(「トリエ」代表、「肯定心理学協会」代表)