専門学生の自殺巡り提訴 遺族、ハラスメント訴え 仙台地裁
埼玉県内の医療系専門学校の学生だった女性が自殺したのは、教員らによる暴言などが原因だとして、仙台市の母親が15日、運営する学校法人と教員ら4人に計6800万円余りの損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。 亡くなったのは、埼玉県所沢市の西武学園医学技術専門学校の学生だった下田華愛さん=当時(21)。 訴状によると、臨床検査技師を目指していた下田さんは2021年4月に同校へ入学。教員や外部講師らから「奨学金を借りられなければ学校に通えないんでしょ」といった暴言の他、授業でミスをした際に大声で怒鳴るなどのハラスメントを受けた。うつ病を発症して退学後、23年11月に仙台市内で自殺した。 提訴後に仙台市内で記者会見した母親は「一人でも多くの方にこの悲惨なハラスメントを知ってほしい」と訴えた。 学校法人文理佐藤学園の話 訴状が届いていないので、コメントは差し控えたい。