奈良市・仲川げん市長と日本最古のうちわ作りに挑戦!古都の課題をDXでどう解決する?「首長と〇〇やってみた」まとめ
また、仲川市長は奈良市の取り組みとして公園のトライアル・サウンディングに言及。奈良市には580ほどの公園があり、行政のみですべての公園を管理・運営するのは非常に困難です。 そこで、奈良市ではトライアル・サウンディングによって民間企業や地域の方々が公園を自由に使えるようにしました。 それにより、今まで認められなかったキッチンカーが公園に入ったり、新たに盆踊りなどのお祭りが始まったりした地域もあったとのこと。 仲川市長は、この取り組みを奈良市民が地域の主体となるきっかけにしたいと語りました。
DXについて問われると、仲川市長は採用の難しさの点から手続きの簡略化や自動処理化は不可欠であるとコメント。 その上で「少ない人数でより効率的に、限りある資源を攻めのところに使っていく」と語り、市役所職員が意思決定やプランニング・進捗管理に集中できるよう担当業務の見直しを進めている旨を説明しました。
さらに、奈良市のまちづくりについても伺いました。 仲川市長は現在の日本社会全体について「戦後の成長モデル・成功体験から脱却できていない」と評価します。 その上で奈良にあった平城京を挙げて「何もない時代、知識も仕組みも制度も十分ではなかった時代に白紙のキャンバスに国家という絵を描いた」とコメント。 当時と比較して「日本には極めて勝算があると思っている」と語り、「そういう気概を感じてもらえるような街にしたい」と続けました。 一度は訪れたことがあるという人も多い古都・奈良。仲川市長は「ぜひもう一度訪れていただいて、国の始まりの地がスタートした勢いをぜひ皆さんに感じていただきたい」と締めくくりました。