「うっさい!」帰宅後ダラダラする我が子とついケンカに…どう接するべき?コーチングの専門家が解説
【Q.親子ゲンカに発展してしまった時には、どのように解決すればいい?】 A.小学校低学年と中学年以降でそれぞれ対応法を紹介します。 まず、小学校低学年は保護者のかたが怒りの感情を引きずらなければ、多くの場合、子どもの機嫌は自然に直ります。ケンカの重苦しい空気を変えるために、ケンカのあとに「なーんて、本当にうるさくしちゃってごめんね」とユーモアを持って茶化してみるのもいいでしょう。 保護者のかたが気持ちを切り替えるポイントは、自分を客観視することです。保護者自身がストレスや疲れをためていたり、自分自身にも多くのことを課したりしていると、余裕がなくなってしまいます。 反対に、保護者がストレスをためておらず心身ともに元気であれば、ダラダラしている子どもを見ても「だよね。疲れるよね。私も仕事のあとって疲れ切って動きたくないし」と肯定的に受け止めやすくなるでしょう。そうすれば「いつまでダラダラしてるの?」と責めるような声かけでなく、「ゆっくりお休み中のところごめんね~」とユーモラスに声をかけられるかもしれません。 忙しい毎日で、休むことに罪悪感を持ってしまうかたもいらっしゃるかと思いますが、ぜひ保護者のかた自身も、休息を取ったり自分を甘やかしたりしてほしいと思います。 次に中学年以上のお子さまの場合は、思春期に入る子もいるため、気持ちの切り替えが難しくなります。お子さまも親子ゲンカの雰囲気を引きずりがちにもなるでしょう。自我が芽生える時期でもあるので、あれこれ口を出すより、そういうものだと理解して見守ることも大切です。 「あなたの好きな唐揚げできたよ」など、お子さまの好物を作ってさりげなくフォローするのもいいですね。保護者がわだかまりを持っていない様子が伝わることで、お子さまの心のわだかまりも少しずつ少なくなっていくかもしれません。
【Q.宿題や提出物忘れは、どのように注意すればいい?】 A.ダラダラタイムは「1日の疲れをとる必要時間」ととらえられたとしても、宿題や提出物忘れがあると、つい注意の言葉が強くなることもあるでしょう。 しかし、強い口調の注意はケンカのモト。保護者のかたはケンカをしかけたつもりはなくても、子どもは責められているように感じて反発してしまいます。 宿題忘れや提出忘れにイラッとした場合は、注意ではなく失敗しないための作戦を一緒に考えるようにしてはいかがでしょうか。「どうしたら忘れないと思う?」と前向きな会話ができれば、お子さまも責められたと思わず落ち着いて考えていくことができるはずです。そうすれば、親子ゲンカに発展しにくいですし、同じような失敗を繰り返す可能性も減らせます。「忘れ物には、注意ではなく作戦会議」と意識してみてください。