神奈川県の最高峰は蛭ヶ岳! 横浜市最高峰は大丸山、そして小田原市の最高峰とは
小田原市内駅からルートが伸びる曽我丘陵の山中にも!
ではもう一つの曽我山(不動山)についてですが、標高は328mとかなり敷居が低くなりますが、お隣の足柄上郡中井町との境にあります。曽我山は正式には浅間山~不動山~高山の三山の総称で、主峰が不動山です。この三山は曽我梅林で有名な曽我丘陵を形成している、山というよりは丘と言っていいでしょうね。 不動山へは御殿場線・国府津駅からと下曽我駅、ないしは上大井駅からの3ルートがあります。ここでは上大井駅から国府津駅まで下るコースを紹介したいと思います。 上大井駅から四季の里直売所へ向かい、エバラ食品研究所をアイコンに車道をゆるゆると登ります。エバラ食品研究所を右に見ながら左手に伸びる農道を進み、四季の里直売所を右折します。梅や桜の季節ではさぞかし艶やかな梅色、桜色に染まる里の風景を堪能できるかと思います。 直売所からは東に向かい大山・丹沢の展望スポットで小休止できます。来た林道から引き続き歩を進めると長いアスファルトウォークから森散策に転じます。曽我丘陵です。上大井駅から約1時間ほどで浅間山です。といっても山頂標識などなく、フェンスに覆われた鉄塔があるのみの殺風景なもの。そこから先の不動山がトピックです。 フラットな道行きの森の中の遊歩道の山側斜面にいきなり不動山の案内標識。山側斜面は急登です。難所な山頂はとてつもない急登の先です。飛び出た山頂は高い雑木に覆われ眺望はゼロです。昼なお暗い、という表現が最適な山頂。ここから登ってきた斜面を下るよりは先に進む方が安全かもしれません。踏み跡も薄いルートを直進して林道に合流します。 不動山を抜けて雑木林を脱すると梅林園を縫うように農道はアスファルトに転じ、目の前には相模湾は小田原の海が広がります。標識に従って降りればJR東海道線・国府津駅に降り立つことができます。または曽我梅林のある下曽我駅へ下るのも、季節を選べば楽しいハイクとなるでしょう。 小田原には主役級の山はありませんが、時節に合わせた楽しみ方を提供してくれるのは間違いなしですね。
ソトラバ編集部