横断歩道での歩行者事故ワースト3位の長崎県「◇マーク」と反射材で命を守る 双方の心がけと意識改革で事故を防ぐ
反射材は手や足首など体が動く部分に付けるのが効果的
反射材をつけているのといないのでは、ドライバーからの見え方がどう変わるのか。 車から約30m離れた場所に立って検証した。 反射材をつけていないと、遠くを照らせるハイビームでは姿を確認できるが、近くしか照らせないロービームではほとんどその存在はわからない。 一方、反射材をつけると、ロービームでは上半身に着けたタスキはあまり見えないが、手足の反射材はしっかりと確認できる。さらに、ハイビームにすると反射材すべてが光り、人の存在をしっかり示すことができる。 反射材は着用する場所によって効果が違う。県警本部交通企画課の山口直樹警部は「手や足首など体が動く部分に着けるのが効果的。身体の下の部分に着けた方がドライバー目線になると早く気付ける」と話す。 夜歩くときは反射材をつけるという人は「暗い洋服を着ると見えないから運転手の人も大変だと思う。夜はやっぱり怖いから安全対策でいいかなと思う」と、双方の安心感につながることを実感しているようだ。 一方で「面倒くさい」と反射材を付けない人も多い。なかなか普及が進まない反射材だが「冬場は日暮れが早く夜の時間が長くなる。夜の時間はドライバーにとって非常に見えにくく、危険を認識しにくい。早朝や夜間のウォーキングなどで自分の身を守るためにも身に着けてほしい」と担当者は強調する。 年末年始は帰省客や観光客も増え、慣れない道を運転する人も多い。ハンドルを握るときには特に注意が必要で、歩行者も自分の身を守るために特に夜間は反射材で存在をアピールすることも重要だ。 双方で事故を減らす意識を持ち、一人一人の心がけと意識改革が必要だということを肝に銘じなければならない。 (テレビ長崎)
テレビ長崎