川崎重工が量産開始、建設機械向け新型電気ハンドルの機能
川崎重工業は建設機械向け新型電気リモートコントロールユニット「ERUHV」の量産を始めた。主にパワーショベルなど建設機械の操作を制御するための電気ハンドルで、同社製としては2005年に量産開始した「ERUH」以来の新製品となる。年間10万台の生産を予定する。 近年、建機は多機能化が進み、さまざまな機能の制御に必要なスイッチ数は増加傾向にある。ERUHVは従来機種の強みである握りやすいシンプルな形状を維持しながら、最小限のサイズアップでスイッチ数を比例スイッチ、オンオフスイッチを従来機種比でそれぞれ2個増やした。 電装部は保護等級「IP67」相当の防水防塵性能を持ち、過酷な環境下での使用に対応する。パワーショベルのアタッチメントの操作など使用頻度が高い比例スイッチには、非接触式の角度センサーを採用することで耐久性を確保した。 スイッチレイアウトはハンドル前面3パターン、ハンドル背面2パターンを用意。建機メーカーの多機能化に関する幅広いニーズに対応する。