【オータムリーグレポート】U22代表での経験を糧に、神奈川大の飛躍に貢献することが期待される長谷川比源
才能開花への第一歩
日本体育大戦との開幕戦で大敗した明治大は、2戦目で筑波大相手に60対52で競り勝っての勝利。針間大知と武藤俊太朗のスターター2人が14点とチーム最高を記録したが、肝心な局面でビッグプレーを見せたのは、ベンチから出てきた塚田大聖だった。
「3Pが得意なんで、ピック&ポップでシュートを打てるチャンスがある」と話したように、195cmのパワーフォワードはこの試合で3本成功させただけでなく、セットプレーから見事なアリウープでフィニッシュするなど、明治大が3Qでリードを奪って引き離すきっかけを作る。4Q終盤で筑波大が追撃態勢に入ったかと思われた局面で、平松克樹のアシストから決めたピック&ポップの3Pショットは、勝利に大きく近づいたという点で大きな意味があった。
トータルで8本中5本のFGを決めての13点と効率よく得点できた塚田は、この試合が明治大入学後のベストゲームだと認めた。ただし、名門の土浦日本大高でキャプテンを務めた経歴の持ち主だけに、斉藤勝ーコーチは「もっとできる選手」と期待値が高い。今はパワーフォワードを本職にしている塚田だが、今後スモールフォワードでプレーすることを視野に入れている。
「明治のコーチたちからは3、4年生くらいに3番をちょっとやってみないかという感じで言われているし、自分もディフェンスでつけるかを課題にしているので、そこを頑張ればいけるかなと思います」
こう語る塚田の3Pシュート力、ウイングスパンが200cmを超えると言う腕の長さを活かしたディフェンスを持つ点では、近い将来プロ選手になれる可能性あり。それを実現させるためには、筑波大戦同様のパフォーマンスをリーグ戦を通じて発揮できるかにかかっている。
文:青木崇
青木 崇