パリ世代は誰がいる? 2026年北中米W杯の理想スタメン。最もチャンスがありそうなのは中盤。五輪不出場でも期待したいのは...
“攻撃的3バック”の3-4-2-1で考察
56年ぶりのメダル獲得は果たせなかった。大岩剛監督が率いたU-23日本代表は、パリ五輪のグループステージを3連勝で首位突破。だが、準々決勝でスペインに0-3で敗れ、8強敗退となった。 【PHOTO】トップリーグに続々参戦!2024年夏に海外で新天地を求めたサムライたち 世代別代表の戦いはU-23代表が最後。ここからは年齢制限のないA代表でワールドカップを目ざす形になる。大岩監督も「必ずワールドカップに行ってほしい」という言葉を残している。 では、果たして2年後のワールドカップに大岩ジャパンからどれだけの選手が生き残るのか。今のA代表は東京五輪世代を中心に海外クラブで活躍するプレーヤーばかりで、日本サッカー史に名を残すほど戦力が厚い。 最盛期を誇っている森保ジャパンの現状を考えると、パリ五輪世代が割って入るのは至難の業かもしれない。実際に中田英寿や小野伸二らのシドニー五輪世代が主力となった06年のドイツ大会では、04年のアテネ五輪組から2名(駒野友一、茂庭照幸)の選出に留まっている。 パリ五輪世代も同じ運命を辿ったとしても不思議ではない。だが、ワールドカップで史上初の8強入り、さらにその上を目ざすのであれば、下の世代から突き上げていく必要がある。「選手層が厚いから食い込めない」などと、言っている場合ではないだろう。パリ五輪に出場できなかった人材も含め、所属クラブで実績を積みながらA代表で絡んでいきたい。 2年後のメンバーがどのように変化するか予想は難しいが、パリ五輪世代で最もワールドカップに近いのは、いうまでもなく久保建英だ。21年の東京五輪に飛び級で参戦し、22年のカタール大会にも出場した日本の至宝は、よほどのことがない限り、主軸としてピッチに立っているはずだ。その他のポジションで考えていくと、最もチャンスがありそうなのは中盤だろう。 本稿では、直近2試合でテストされて一定の成果を出した“攻撃的3バック”の3-4-2-1で考察。ミドルゾーンの構成は2ボランチ+2シャドーとなる。その場合、中盤の底を担うキャプテンの遠藤航はワールドカップ開幕時点で33歳を迎えており、現在の力をどこまで維持しているかは不透明。コンビを組む守田英正も31歳と考えれば、パリ五輪で主将を務めた藤田譲瑠チマの台頭に期待したい。 豊富な運動量とボール奪取能力はもちろん、攻撃面でも鋭い縦パスと持ち運びで変化を付けられる。ベルギー1部のシント=トロイデンで経験を重ね、早い段階で次のステップに進めれば、自ずと代表定着が見えてくるはずだ。
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