他社は続々撤退するなか、 シーイン やポッシュマークはなぜ ライブコマース に多額の投資をするのか?
独自の方法でライブショッピングにアプローチ
これら2つのマーケットプレイスはどちらもライブショッピングに多額の投資を行っているが、それぞれプラットフォーム独自の方法でアプローチしている。ラニヨン氏によるとシーインは新商品を発売するのと同じペースでコンテンツを制作したいと考えており、ライブストリーミングはそれに理想的な媒体だったという。 「商品発売のペースが非常に速いため、コンテンツ戦略もそのペースに追いつく必要がある」と同氏は語った。シーインには中核となるホストチームも有してるが、女優のティーラ・ダンやポッドキャストホストのジェニカ・ロペスのほか、さまざまなインフルエンサーを番組に起用している。 一方、ポッシュマークはすべての売り手がライブショッピングを主催できるようにしている。同社は、売り手がライブストリームのホストとしてのスキルを向上させることができるように、売り手向けのウェビナーや対面イベントを開催しているという。ポッシュマークではまた、従来型のショッピングができるライブストリームだけでなく、オークション形式のライブストリームも開催可能だ。
配信形式にバリエーションを持たせるポッシュマーク
さらに、シーインがライブストリームのプロダクションバリューに投資しているのに対し、ポッシュマークは売り手が好きな形式でライブショッピングを開催できるためのツールの追加に取り組んでいる。ポッシュマークは最近、売り手がポッシュマークと共同でショッピングイベントを主催できる共同ホスティングオプションを導入した。また、自分でライブショッピングを開催することに抵抗のある売り手は、自分の商品のライブショッピングをほかの人に依頼することができる。ヤング氏は、この機能を同社でさらに強化していきたいと話した。 ポッシュマークはまた、今後数カ月以内に新しいライブショッピング機能を公開する予定だという。 「当社は、売りたいものを何でも販売することができる場所でありたいと思っている」とヤング氏は語った。「ウェブページのうしろからでも、カメラの向こうからでも、あるいはほかの誰かとの協働でも、どのような形式であろうが、我々は人々がお金を稼ぐためのより多くの方法を生み出したいのだ」。 [原文:How marketplaces like Poshmark & Shein are growing their live shopping platforms] Maria Monteros(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:都築成果)
編集部