バルト海で相次ぐケーブル破損、中国船が関与か-デンマーク軍が監視
(ブルームバーグ): バルト海で海底ケーブルの破損が相次いでいる問題で、デンマーク軍は関連があるとみられる中国船の周辺にとどまり、監視を続けている。
バルト海では18日未明、外部からの影響とみられる要因でフィンランドとドイツを結ぶ海底ケーブルが切断された。17日には、リトアニアとスウェーデンを結ぶケーブルも破損されている。
ブルームバーグがまとめたデータによると、ケーブルが損傷された際に、中国のばら積み貨物船「Yi Peng3」が現場周辺にいたことが分かった。この船舶は19日からデンマーク海峡北部に停泊しており、周辺にはデンマーク海軍の潜水艦が待機している。
デンマーク国防省は20日、ソーシャルメディア、X(旧ツイッター)への投稿で、中国船の近辺にいることを確認。ケーブル破損との関連については言及せず、これ以上のコメントはないと述べた。
中国船は15日にロシアのウスチ・ルーガ港を出発した。燃料補給のために船舶が停泊することはあるが、デンマーク海域はそのような活動を行う上で典型的な場所ではない。
スウェーデン警察はケーブル破損について、妨害行為の可能性があるとして捜査している。ドイツのピストリウス国防相は19日、妨害行為として捜査されるべきだと述べた。
原題:China Ship Stirs Suspicions After Baltic Sea Cables Damaged (1)(抜粋)
--取材協力:Iain Rogers、Tom Fevrier、Christopher Jungstedt.
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Sanne Wass