想定外の“高額”追加料金も? 旅のプロが実践する「手荷物」対策でLCCを最強の移動手段にする
▼【対策4】化粧品は現地調達も視野に
女性に必須のコスメなど「スキンケア用品」は、サンプルや旅行用など1回使い切り用や、100円ショップで売っている小さな容器にそれぞれ入れて持参。化粧水と乳液など合わせて一度で済むオールインタイプがおすすめ。国内のホテルだと無料でもらえることもあり、出発前にホテルにその有無を問い合わせることも。
▼【対策5】シャンプーの持参は使い切りタイプ
「シャンプー」は、海外だと備え付けにコンディショナー(リンス)がなく、しかも髪に合わないことも。使い切りのシャンプー/コンディショナーを持参する、1回用のトリートメントを現地調達することもあります。
▼【対策6】旅の土産は極力買わない
現地の「土産」は、極力買わないのが最善策。どうしても増えそうな場合、最初から受託手荷物の分をオプション購入するか、受託手荷物込みの運賃を買います。 「行きは機内持込手荷物のみ、帰りは受託手荷物を追加」と運賃タイプや航空会社を変えることあり、片道ずつ航空券が買えるのがLCCの良さ。国内だと現地から土産などを宅配便で送るほうが安いこともあり、この方法だと身軽で帰宅できるのもメリットです。
▼【対策7】カメラやパソコンは最優先で機内へ
なお、「カメラ機材」「ノートパソコン」などの仕事道具は、当然ながら機内持込手荷物で、これらが最優先。機内持込で追加オプションがあるジェットスターやZIPAIRを選ぶか、それ以外のLCC利用時、本体と(受託手荷物にできない)バッテリー以外はカウンターで預ける手荷物に入れます。 ノートパソコンも軽いタイプ、カメラもミラーレスなどコンパクトなモデルがベストです。
◆LCCは上手に使いこなすと最強の移動手段
筆者が過去に機内持込手荷物5kg以内のLCCを利用した際、カメラ機材とノートパソコンを優先するため、キャリーケースは出発空港の一時預かりを利用し、化粧ポーチその他あらゆる小物まで受託手荷物のナイロンバッグに入れ、なんとか通過したことも。 逆に、神経質になってあれこれ減らしすぎ、受託手荷物15kg以内なのに8kgしかなくて拍子抜けした経験もあります。 LCCを利用する時は、FSCに乗る時の何倍も手荷物に気を配ります。受託手荷物を加えると運賃がLCCとFSCでそれほど変わらない場合は、手荷物の心配なくサポートも充実するFSCを選びます。 ただ、LCCは安い運賃で飛行機移動できるありがたい存在。手荷物のルールは厳しいものの、随時オプションで追加するなど上手に使いましょう。
シカマ アキ(飛行機の旅ガイド)