「地元の景色と違う能登に衝撃」地震教訓に耐震化考える 倒壊した7階建てビル「自分ごとにして備えを」
2024年1月の能登半島地震を教訓に建物耐震化の重要性を考えるセミナーが、京都府与謝野町の町商工会であった。被災地を視察した同町の建築関係者が被害状況を写真で紹介し、耐震補強などの備えを呼びかけた。 同町や宮津市などの木造住宅の建築・林業関係を中心とした35事業所でつくる「よさの作事組」が主催した。植田泰史会長らメンバー4人が24年6月3日、石川県輪島市、珠洲市、能登町を回った。 セミナーでは、視察した会員が地震で壊れた木造住宅の写真を紹介し、1階と2階の接ぎ目や基礎の補強の重要性を指摘した。被災地のあちこちで道路や橋が壊れ、7階建てのビルが倒壊した現場の状況も報告した。植田会長は「与謝野町の景色と全く違うことに衝撃を受けた。自分ごとに置きかえて今後の備えを考えてほしい」と話した。 作事組技術顧問の「木構造建築研究所田原」(奈良県)の田原賢代表は、耐震診断や補強法について説明した。