大きさは東京タワーと同じ!?超大型船を作る造船所に密着 組み立ては「超巨大クレーン」で 80m上空からの景色は…
熊本放送
運送に欠かせない大きな船。 今回は世界最大級のモノづくりの現場、造船所を取材! 出来上がった船を見送るのは、小学校の先生たち!?それには理由がありました。 【写真を見る】大きさは東京タワーと同じ!?超大型船を作る造船所に密着 組み立ては「超巨大クレーン」で 80m上空からの景色は… ■長さ300m以上の大きな船を作る『造船所』 熊本県長洲町の『ジャパン マリンユナイテッド』有明事業所。東京ドーム約23個分、107万平方メートルにもなるこの場所で、年間、7隻から9隻の船が造られています。 記者「私の後ろにある大きな船、長さ約330mあるということなのですが、この船がどのように造られているのか、調査してきました」 自転車よりもはるかに大きな部品に、敷地内を行き交うとんでもない大きさの車の数々、そこは何もかもが規格外の世界でした。 ■「炎と水だけ」 基礎づくり まずやってきたのは、船の「基礎」をつくる工程。手作業で曲げられている鉄板一枚一枚が、船の外壁を造り上げています。 ジャパン マリンユナイテッド 上村航大さん「火であぶり、鉄板を伸ばします。そして急速に水をかけることで、鉄板を縮めて曲げる工程です」 炎と水だけで巨大な船を形作る、熟練の経験と技が光ります。 ■約600トンのブロックを運ぶ「巨大クレーン」 こうして出来上がった鉄の塊。 上村さん「ブロックの重量は約600トンありまして、今から船の一番前の部分に搭載します」 この塊を船まで運ぶのが、最大1200トンのモノを吊り上げることができる超巨大クレーンです。 ーー操縦席はどこにあるのですか? 上村さん「操縦席はクレーンの出っ張っているガラス張りのスペース」 なんと操縦席は、地上80メートルの場所に! 記者が登ってみると…。 記者「操縦席までの階段が急です」 暗くて急な階段を降りた先には…。 ■操縦席の景色は… 記者「地上から高さ80mの景色です。ここに来ると結構揺れるんですけど、私は高い所が好きなので、この揺れもワクワクします!」 部品の移動をガラス越しに操作。スケールの大きな機械と職人技が見事に合わさった瞬間でした。