「迷彩服なら看過できず」 自衛隊の交通整理疑問視
石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(上原秀政、白玉敬子共同代表)メンバーは20日、陸上自衛隊石垣駐屯地に対し、22日に市内で開催予定の2024石垣島ジュニアロードレース(主催・八重山郡スポーツ協会)で「自衛官が公務で迷彩服(戦闘服)を着て協力するなら看過できない」と疑問視し、迷彩服で参加する根拠を示すよう求めた。隊員は私服でボランティアとして大会に協力することも要請した。自衛官は防衛庁(当時)が発出した訓令第4号「自衛官服装規則」第6条で、例外を除き、常時制服の着用義務がある。 今回、石垣駐屯地は正式に要請を受けて支援するため、広報活動も兼ねて公務で行う。石垣島ジュニアロードレースは、南ぬ浜町(新港地区)で行われる自転車競技大会。22日午前に同地区の大部分を完全に封鎖し、車道で競技用自転車を用いたレースを行う。 石垣市と陸上自衛隊石垣駐屯地は後援・協力で大会運営に参画。大会資料によると、石垣駐屯地の隊員は、大会とは無関係の車両がレース会場に入るのを防ぐため、立哨員を務める。 連絡会は「協力者はボランティアで私服で参加するのが当然」と指摘。「自衛隊員が公務として迷彩服で交通規制などに当たれば、市民を巻き込む有事体制準備の一環ではないかとの疑念も湧く」と主張し、子どもたちも参加する市民のスポーツイベントに無用な分断を持ち込むとも指摘した。 石垣駐屯地の担当者は「司令に伝える」と答えた。