出身地にJクラブ誕生、刺激を受けた四国学院大MF中西拓斗「四国が全国を代表できる地方になっていけたら」
[12.15 インカレ強化ラウンドGL第2節 中央大 4-2 四国学院大 スポーツ広場2] 【写真】「美人でスタイル良い」「ミニスカの美脚が…」欧州クラブのベンチに座る日本人グラドルに反響 「四国に勝利を持って帰る」。四国学院大MF中西拓斗(2年=高知中央高)は出身地に対する想いを示しながら、全日本大学サッカー選手権(インカレ)での勝利を誓った。 中西は高知県出身で大学は香川県の四国学院大を選択。ただ「高知もそうなんですけど四国はサッカー人口が少ない」と吐露し、他地域とのギャップを感じることも多いという。それでも今月、大きな勇気をもらうニュースがあった。地元の高知ユナイテッドSCがJ3・JFL入れ替え戦を制して高知県勢初のJクラブになった。昇格が決まった第2戦はインカレ予選ラウンドと重なっていたため観に行くことはできなかったが、ホーム開催の第1戦は現地観戦。「プロ(Jクラブ)相手にもああやって戦えるというのを教えてくれた」と刺激を受けたようだ。 四国学院大はここまで予選ラウンドに敗れ、強化ラウンドでも2連敗という状況。それでも中西は15日の中央大戦(●2-4)で力強い突破力で存在感を示してアシストも記録した。2月に四国選抜としてデンソーチャレンジカップに参加した際には他地域との差を痛感したといい、「強みはフィジカルや体の使い方なので強みをより伸ばしたのと、苦手だったビルドアップの部分を改善したいと力を入れてきました」。努力の成果が全国舞台で数字に表れたことに「個人の面では通用できだしたのかな」と一定の手応えを感じた様子だ。 もっとも2連敗の結果には唇を噛むところ。中西はチームを勝たせる存在になるため、「まだまだ走力だったり強度だったりは関東の選手たちの方が基準は高いので、追いつくのではなく越していきたい」とさらなるレベルアップに意欲を示す。 四国学院大は総理大臣杯とインカレで初戦敗退が続いており、「四国が全国、関東や関西に勝っていけるんだよというのを四国のみんなに知らせたい」と中西。「四国が全国を代表できる地方になっていけたら」と目指す未来に向けて、まずは17日のグループリーグ最終節・八戸学院大戦で「全国で1勝」という目標を果たしたい。