大島部屋が部屋開き 師匠の元旭天鵬「めちゃくちゃ満足」満面笑み
大相撲の大島部屋が5日、東京都葛飾区で部屋開きを行った。同墨田区業平の旧部屋から、場所を移して新築。師匠の大島親方(元関脇旭天鵬)は「うれしい。ホッとしている。部屋を持った実感がわいた」と喜びをにじませた。 【写真】新しい看板の前で記念撮影 寄り添う恵子夫人がしとやか 3階建てで部屋部分が70坪、住居部分が30坪、駐車場30坪の広さ。トレーニングルームも備えた。幕下以下の力士たちが生活する大部屋と師匠が過ごすリビングは同じフロアにあり、すぐに行き来できるようにこだわった。「相撲部屋も一つの家族なので。同じ階ならしょっちゅう会うし、目が届く。ウチの部屋には未成年も3人いるし、親心の気持ち。親御さんも安心するかな」と意図を説明。「めちゃくちゃ満足している。お相撲さんたちも生き生きしている。『早くここで寝たい』と言っていた」と満面の笑みを浮かべた。 部屋玄関の新しい看板に加え、力士用の入り口には旧大島部屋で自身の入門時から使用されている看板も掲げられた。「いろんな人の思いもあるので」と大島親方。元大関旭国の元師匠から正式に譲り受け「いただいてうれしい。(看板を見ると)思い出すね」と感慨をにじませた。 現在の所属力士は9人。用意した関取用の個室3部屋は、まだ空いている。関取の輩出が当面の目標。「まずはそうです。われわれの恩返しといったら、応援したい力士を出すのが仕事なので」と大島親方。新たなスタートに意欲をみなぎらせた。