「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一、大きなミスでNHK杯2位も「すごく笑っていたので大丈夫」
【王者ではなく常に追いかけていく立場】 スケートアメリカのあとは休養を取り、コンディションを整えることを先決にしてきた。じつは木原が腰に違和感を覚えて、2023年の件があるだけに慎重を期していたのだが、症状の原因は骨ではなく筋肉系だったことで安堵したという。これからは体と相談しながら、練習量を増やす予定だ。 「プログラム(を練習する)数を増やすことになると思います。練習をたくさん積んで、試合でも練習どおり出せるように」 三浦ははつらつと言う。 「僕たちは絶対王者の立場ではなかったし、常に追いかけていく立場です。今はすばらしいライバルたちが新たに出てきて、おかげで僕たちもモチベーション高く練習できる。それはすばらしいことだと思っています」 木原は冷静に言う。 今回の2位で、りくりゅうはGPファイナル進出が決定した。王者は一喜一憂しない。輝く栄光への筋道が見えている。
小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki