住友ゴムが欧州・北米・オセアニア地域における「ダンロップ」の商標権を取得
プレミアムタイヤブランドとして世界展開を目指す
住友ゴム工業は2025年1月8日、The Goodyear Tire & Rubber Company(グッドイヤー)より欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤ製品での「DUNLOP(ダンロップ)」の商標権を取得したと発表した。取得額は5億2600万ドル(約826億円)。 【写真】大谷翔平のCMでおなじみのダンロップの全天候型タイヤ「シンクロウェザー」を、試走会の様子とともに写真でチェック(16枚) 住友ゴムはこれまで、日本ではダンロップ、ファルケンの両ブランドのもとにタイヤ事業を展開していたが、米国や欧州などでは商標の関係によりファルケンブランドのみで事業を展開してきた。今回のダンロップブランドの商標権取得により、住友ゴムは一部の地域や商材を除いて(※)、グローバルにダンロップブランドでのタイヤ事業が可能となる。 今後、住友ゴムはプレミアムタイヤブランドとしてダンロップを世界展開。その歴史や知名度を生かし、独自の先進技術を搭載した商品で他社との差別化を図るとともに、次世代モビリティー社会の要求に応えていくとしている。具体的には、新技術「アクティブトレッド」を搭載した新商品や、プレミアム車両向けの新車装着タイヤの展開、モータースポーツ活動などに注力していくという。 いっぽう、これまで欧州や北米、オセアニア地域で展開してきたファルケンブランドについては、各地域で培った商品企画力やマーケティング力を生かし、ファンのニーズに合致するエッジの効いた商品に注力。両ブランドでの事業展開を通して、各地域での販売本数を増やすとともに、プレミアム商品の比率向上を図るとしている。 さらに、ダンロップを住友ゴムの基幹ブランドとして位置づけ、タイヤ事業とスポーツ事業が共同でブランド強化活動を推進。モータースポーツやテニスでのグローバルマーケティング活動を加速させ、全世界においてダンロップブランドの価値を高め、カスタマーに選ばれるブランドに育てていくとしている。 ※四輪車用タイヤは、インド、マレーシア、シンガポール、ブルネイを、二輪車用タイヤは、インド、欧州、オセアニア地域を除く。 (webCG)
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